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ブログ2018.09.17
サルトリアワイドについて
【オーダースーツ TailorFukuoka Blog】
こんにちは
テーラーフクオカの豊島です。
このたびテーラーフクオカの
オーダーシャツの衿型に
新たなデザインが加わりました。
「サルトリアワイド」というデザインネームで
リリースされています。
ずっと開発に携わっていた私としては
ようやくカタチになったと
もうなんだか達成感といいますか
充実感に似た気持ちですでに胸がいっぱいです。。
今回はこの衿型について
なるべく詳しく書いていこうと思います。
まずこのサルトリアワイドの
最大の特徴は
衿ポイント先までのアーチです。
お手本にしたのは
シャツの聖地と言っても過言ではないナポリで
サルトが顧客の首元に合わせて
丁寧に線を引かれたような衿先の表情。
これらの画像は衿型を開発する際に
社内資料として工場さんに
持ち込んだイメージの一部です。
お分かりでしょうか?この衿先のアールを。。
フロントのアールもさることながら
この開発で最もこだわり、最も試行錯誤したのが
衿のサイド部の“しゃくり”と言われる部分。
↑シャクリと言われる部位はここです。
今現在のワイドカラーはこのシャクリ部が
直線的に出来上がっている物が多く
良く言えばさっぱりしている、
思いきり悪い言い方をすると
無表情で簡略的とも言えます。
ちなみにこれは全くしゃくりのないワイドカラーです。
これはこれでアリ(イギリス臭いのはおそらくコッチ)だとは
思っておりますが
せっかくオーダーでお作りするシャツは
きちんと味のする、表情のある
サルトリアワイドがおすすめです。
そして地味ですが襟の高さも前後で
通常より高低差をつけています。
後腰を45mmと最近のシャツらしく
高めに設計してありますが
前腰は25mmと、この手のワイドカラーとしては
あえてやや低めに設計しております。
カッタウェイなどの開きの大きい衿型の場合に
タイの結び目の横からヒモが見えがちですが
きちんとそこは見えないよう
エレガントに仕上げるための工夫の一つです。
そしてこれは副産物的発見だったのですが
このサルトリアワイドは
ノータイ時にはものすごく色っぽい開きをします。
もしノータイでもお召しになることが多いのであれば
芯はソフトにするのがおすすめです。
衿先までのロールをより良く出すためには
このソフトな衿の仕上がりのほうが
きっとこなれた首元に映ります。
特にこのサルトリアワイドを選んでいただいても
アップチャージはございません。
通常の価格でお作りいただけます。
どうか自身のワードローブに
このサルトリアワイドを
加えられてはいかがでしょう。
必ずや良いお供になると確信しております。
豊島
*営業時間変更のお知らせ
誠に勝手ながら
10/1より営業時間を変更させていただきます
月~土 11:00~20:00
日(もしくは連休の最終日)11:00~18:30
何卒宜しくお願い致します。
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長