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ブログ2019.05.24
この時期には
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
みなさまこんにちは!
Tailor Fukuoka 銀座店
宮田です。
今回はモヘア混紡生地の紹介をさせていただきます。
まず、モヘアとはどんな生地なのかというお話から。
モヘア(mohair)とはアンゴラヤギから取れる獣毛を指します。
原産地はトルコの首都であるアンカラ地方ですが、
アフリカやアメリカでも飼育されています。
モヘアの生産量は天然繊維生産量世界平均の0.05%と
極めて希少な繊維ですので高級生地によく使われています。
モヘアはウールよりも毛の太さが約1.5倍もあるため、
太さの違うウールと混紡すると
生地に凹凸ができ、通気性が高まります。
更に、毛自体に縮れが少ないので空気をためにくく
保温性が低いため夏場には涼しく感じられます。
日本の夏場にはもってこいですね。
また、毛の表面が平滑なため、
ウールとは違う光沢感をお楽しみいただけます。
この弾力のある獣毛からなる生地だからこそ
スーツの立体感がよりはっきりと仕立て上がります。
…少し長くなってしましましたね。
ここからは私のオススメ生地を3つご紹介いたします。
【JOHN FOSTER】
Standard Line / ¥46,000
Prestige Line / ¥66,000
ウール50%、キッドモヘア50%
こちらはキッドモヘアと呼ばれる
生後1年未満の子ヤギの毛ですので
モヘアでも柔らかな風合いがあり、
初めてモヘアに挑戦される方でもお召いただきやすいです。
ブルーグレーと珍しいお色ですので
【いつもと違う素材×いつもと違う色】
でスーツを楽しんでいただきたいです。
【TAILOR&LODGE】
Standard Line / ¥64,000
Prestige Line / ¥84,000
ウール60%、モヘア40%
続いてはミディアムグレーのストライプ。
ストライプは今季かなりオススメさせていただいてますが
その中でもストライプの幅が少し広いものです。
モヘア独特のバリッとした雰囲気を活かし、
重厚感のあるスーツに仕立てるには
ストライプ幅が少し広いくらいがちょうど良く、
生地の雰囲気とマッチしたスーツに仕上がるでしょう。
【CANONICO】
Standard Line / ¥79,000
Prestige Line / ¥99,000
ウール84%、モヘア16%
モヘア独特のバリッとした雰囲気とは違う切り口で
最後に1点。
以前、嶌野が書いていたブログに詳しく載っていますが、
こちらはツイルという組織で織り上げられています。
カノニコのモヘアツイルは
Super130’sというかなり細い原毛のウールと
柔らかなキッドモヘアを贅沢に使った生地です。
ウールとモヘアの上品な艶を楽しんでいただけるのは
この生地しかないでしょう。
夏に向けてモヘア混紡のスーツを
お仕立ていただくのはいかがでしょうか。
Tailor Fukuoka 銀座店
宮田
※表示は全て税抜き価格
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Tailor Fukuoka