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2020.04.27

パーツの名前の話

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

みなさま、こんにちは。

銀座店の嶌野です。

 

スーツって奥が深いですよね。

そこが面白いんですが

耳慣れない「専門用語」も多く

スーツビギナーの方には

「?」となるワードが多いのも事実。

 

 

スーツ

 

 

そこで本日は、スーツの「パーツの名前」に

着目したいと思います。

 

あんまり専門的なところを言い出すと

キリがないので…

今回は基本的なところや、よく登場する名前に絞って

お話させていただきます。

 

各部分のうんちくは

過去のブログを引用してあります。

全部読むとかなりの量ですが

お暇で根気のある方は見てみてください。

(結構古いブログも引用してますので

今はそんなのイケてないよ!!

という写真やアイテムのオススメが登場しますが

ご容赦ください)

 

 

ラペル

 

●ラペル(下衿)

スーツの表情を決める「衿」です。

厳密には衿の切替より下の部分を言います。

(上はカラー・上衿などと呼びます)

この部分の幅によってかなり印象が変わります。

ちなみに、なぜか使わないのにあるこのボタン穴…

「フラワーホール」といい、れっきとした由来があります。

【衿に花をつける理由】

 

●AMFステッチ(ピックステッチ)

襟の縁につくステッチの名称です。

普通のミシンで入れたものはAMFとは呼びません。

衿の縁にステッチを入れるためだけのミシンが存在し

そのステッチだけが「AMF」と呼ばれます。

ついていないスーツもありますが

スーツの表情を決める大事な部分です。

【AMFステッチのススメ】

 

●ゴージ

衿の切替の縫い目のこと。

ゴージ部分のラペルの形によって

ラペルの名称が変わります。

画像は最もスタンダードな「ノッチ」の形なので

「ノッチドラペル」になります。

【スーツの衿型の違い】

【スーツの衿幅の違い】

 

フラップ

 

スーツの脇ポケット

ここは特段専門の呼び方はないのですが

ついている蓋のことは「フラップ」といいます。

ちなみに、脇ポケットの上に追加でつく

小さめの脇ポケットは「チェンジポケット」と呼びます。

【チェンジポケット】

 

本切羽

 

そして袖部分。

ボタン飾りとボタン穴がついています。

この部分、

写真のように実際にボタンが開くものを「本切羽(ほんせっぱ)」

ボタン穴風に飾り縫いをしてあるものを「開き見せ(あきみせ)」

(飾り切羽とも)といいます。

【本切羽とは?】

 

ベント

 

後ろの開き部分、ここは「ベント」です。

ここも切れ込みの入り方やデザインによって

呼び方が多少かわります。

 

写真のものは両脇があく「サイドベンツ」

(ベント、ではなくベンツなのは複数形だからです)

真ん中であく「センターベント」

アメトラ・ブレザーの定番「フックベント」

などもあります。

【ベントのメリット・デメリット】

 

語り出すとまだまだキリがない

スーツのデザインですが

このあたりを覚えておくと

スーツの話を振られてもそんなに困らないはず。

 

私共のブログにも

ここでご紹介しなかった部分の話題もたくさん

載っています。お好きな方はぜひ、見てみてください。

 

* * *

 

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