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ブログ2020.06.19
チェックの種類について考える
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の木村です。
先日、担当の美容師と幸福について
対話をしていました。
答えは無く、解釈の違いでしかないのですが
不幸とは感じていないのならば
それは、一つの幸福なのかも
しれませんね。
さて、スーツやシャツの柄として
代表的なものにチャック柄があります。
一口にチェックといっても、その種類は様々。
太さや、色、織り、などによって名称も変わります。
本日は、代表的なチェック柄をご紹介します。
まずは、こちら。
ウィンドーペイン(window pane)です。
窓ガラスの枠に似ているこの柄
細く、少し縦長の単調な格子柄で
クラシックな雰囲気があります。
続いて、こちら。
こちらも定番の柄、グレンチェックです。
スコットランド北部のアーカート峡谷で
織られていたことから名付けられた柄であり
元々は、喪服用のディストリクトチェック
とも言われています。
また、このグレンチェックに
ウィンドーペインを重ねたオーバーチェックを
プリンス・オブ・ウェールズとも呼びます。
かつてエドワード7世やウィンザー公が
好んで着用したことが由来と言われています。
続いて、こちら。
羊飼いを意味する、シェパードチェックです。
スコットランドの羊飼いが着ていたものが
起源のディストリクトチェックです。
ジャケットやオッドベストにも
相性のいい柄です。
続いて、こちら。
シェパードチェックに似ていますが
格子の一つ一つが猟犬ににている事から
ハウンドトゥースと呼ばれます。
基本的には白黒で表現されますが
単色使いであれば同じ様に呼ぶことが多いです。
日本では、鳥の飛び姿に似ている事から
千鳥格子と呼びます。
続いて、こちら。
こちらは、ウィンドーペインを重ねたもの
多色使いをしたハウンドトゥース
または、シェパードチェックの事を
ガンクラブチェックと呼びます。
元々は、スコットランドのコイガという領地の
ディストリクトチェックとも言われています。
名称の由来は1874年のアメリカの狩猟クラブ
(Gun ciub)のユニフォームと言われています。
続いて、こちら。
タッタソールチェックです。
白あるいは生成りの地に黒や赤の二種類の
ストライプが交わるチェック柄です。
1766年にロンドンにてリチャードタッタソールが
競走馬の競り市を開き
そこで、馬の鞍代わりや馬覆いの毛布
競走馬師のベストに使われていた
格子柄が起源と言われています。
シャツ生地やオッドベストにも
相性が良いチェック柄です。
最後に、こちら。
赤い色のほうが、イメージしやすいかもしれませんが
こちらもタータンの一種。
タータンチェックです。
詳しく書いてしまうと
膨大な文章量になってしますので
それは別の機会に。
海外ではタータンと呼ぶことが
一般的なこちらの柄は
スコットランドが独立国家であった
時代から存在し、様々な氏族ごとに
違う柄のキルトを持っており
そこに、戦功を上げたり分家ができた際に
一本や二本のチェックを足していくことで
様々な柄が生まれたと言われています。
なので、タータンには170種類以上の柄が
あるとされていてブラックウォッチも
タータンの一種です。
他にも、様々な種類があり
細かく分けることも出来るのですが
そこまで、明確に分けて考えることは
あまりないと思います。
ただ、生地を選ぶ際に少し意識して見ると
面白いかもしれません。
銀座店 木村
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