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ブログ2022.05.30
合わせる時に大切なのは素材‘‘感‘‘
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の木村です。
先日、ジョンウィックの三作目を観ました。
毎度の事ですが本作はアクションに
おどかされます。
今作の馬小屋でのアクションシーンを
考えた人は天才だと思いました。
さて、本日はこちらのご紹介。
【Fabric】25-533F
【Order Jacket】
Standard line ¥36,000+tax(¥39,600)
Prestige line ¥51,000+tax(¥56,100)
※Option料金は別
※こちらの生地は品切れです。
【Fabric】42-478
【Order vest】
Standard line ¥15,000+tax(¥16,500)
Prestige line ¥22,000+tax(¥24,200)
※Option料金は別
今季のコンセプトのヘンプに
合わせるベストをご質問いただきましたので
オフホワイトのオッドベストを
ご提案しました。
よく言う話ですが
ジャケパンをコーディネートする時には
素材感を揃えるのが鉄板です。
ツイードなら同じツイードやフランネル
麻なら同じ麻や綿、、、というような感じです。
ただ、誤解なきようにお伝えをすると
この鉄則はあくまでも素材‘‘感‘‘であって
素材ではない訳です。
例えば、こちらのベストは実は
ウール&ポリエステル混紡の生地。
普通のウール生地を合わせてしまうと
ベストだけがツルっとした生地感で
かなり浮いて見えてしまいますが
こちらの生地は粗く
ざっくりした風合いなので
このような麻やホップサックの
生地などと合わせて見ても
違和感なく馴染みます。
同じようにネクタイとチーフも
それぞれ麻と綿の混紡素材です。
特にネクタイは見える面積も大きく
正面に鎮座するものですので
ここにシルキーなネクタイを
持ってくるのは結構リスキーです。
ここもベストと同様に
素材まで揃える絶対性はありませんが
素材感は揃えるべきかと思います。
ちなみに、この素材感を揃えるというのは
ボタンにおいても同様です。
ナットや水牛の釦でもカッコいいと
思いますが麻という素材感に
合わせる事に重きを置くのであれば
こういった貝ボタンがベターです。
このような感じで
素材感を合わせていくと
スーツやジャケット
それらを用いた合わせは
綺麗にまとまりやすいです。
今回、何が言いたいかというと
素材感を揃えると良いというのも
もちろんなのですが
個人的に大切なのは
厳密に素材がどうこうと
難しく、固く、強く考えすぎるよりも
あくまでイメージや雰囲気、粗放
そんなふわっとしたものの方が
コーディネートするうえでは
意外と大切だという事です。
銀座店 木村