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ブログ2023.07.27
ウールリネン生地は夏だけじゃない
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
皆さまこんにちは!
テーラーフクオカ新宿店の斉藤です。
前回投稿に引き続き、
夏と秋の端境期に向けた生地のおすすめになります。
(青)No.25-3273 3.2m
(茶)N0.25-3274 3.2m
Fabric:FOX BROTHERS W51% L49%
¥79,000+tax(86,900)
※いずれも店頭では1着分かぎりとなります。
言わずと知れたフランネルの雄
フォックスブラザーズが手掛けるウールリネン生地です。
伝統ある英国生地メーカーらしく、
深みのある落ち着いた発色でありながら
紳士然としたエレガントさを付与してくるあたりは
さすがは250年の歴史を持つ
フォックスブラザーズといったところでしょう。
平織りのため少々の透けはありますし、
50%近くのリネン素材は
きっと適度なシワを残すようでしょうが、
日本の気候を考えれば、初春から中秋まで着れるであろう
いわゆる3シーズンものと判断しています。
その判断材料としては
製糸工程が良いのか、フィニッシュの精度の高さなのか
リネン特有の荒々しい節感が控えめなため、
春や秋に着るにも適したツラとなっている点。
目付は250g前後とちょうどいいウエイトで、
どっちつかずな空調設定になりそうな
9月から10月初頭の室内でも、
実に快適にスマートにかっこよく着こなせそうな点などです。
暦や季節に則った装いをすることが
ファッションの鉄則であることは
重々承知しておりますが、
気候変動や時代の潮流に伴い、
変化していくのもまたファッションです。
リネン=夏限定という先入観にとらわれず、
ぜひ様々な可能性を見出して
いっていただけたらと思います。
理にかなった幅を持たせたスタイリングは、
きっと一目置かれることでしょう。
斉藤