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2024.11.11

Standard Line “Origin”リリースいたしました

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

いつもご利用・ご閲覧いただいている

皆様いつもありがとうございます。

Tailor Fukuokaの豊島です。

 

本日は新たにリリースした

Standard Lineの型紙についてのお話です。

 

 

最近、型紙の開発やアップグレードなどを

我々で手掛けることが多いのですが

その中では今回が最も大掛かりな

プロジェクトだったかと思います。

 

Standard Line Origin 2024

 

こなれた価格帯から今までになかったような

クオリティを提供しよう、

私としてはこれがこの話が立ち上がったときからの

大方針でした。

 

その方針通り我々の目指すものを

さまざま取り入れ具現化出来たと自負しております。

 

Tailor Fukuoka Origin Image

 

例えばスーツの顔にあたる要所である

上エリや下エリのカッティングもイチから設計されたもの。

10年代のようなハイゴージではなく

流行には負けないタイムレスな顔立ちにいたしました。

 

 

それから首の吸い付きなどは

万人の方に着やすいといっていただけるような

ソフトな首入りを実現しています。

 

ちなみに今作より一枚エリ仕様になっています。

 

 

入念なアイロンワークで上エリ先まで

職人が十分伸ばし

その伸ばした形状を固定させるため

ハンドで星どめされています。

運針が一定ではないのは手縫い箇所であるためです。

私もかつてジャケットを自分の手で

仕立てたことがありますが

手星を入れるのは大変骨の折れる作業でした。

 

 

手縫いといえばこちらです。

袖裏付け周りや肩線の裏処理は

工房でハンドワークされています。

これにより表生地よりも裏地のほうが大きいため

ストレッチ性に乏しいとされる裏地がついていても

腕や肩が動かしやすいのです。

 

Tailor Fukuoka 手縫い イメージ

 

ちなみにPrestige Lineの3型とも

このような裏処理を手縫いされていますが

これがPrestige Lineの着やすさに寄与しているのは

言うまでもありません。

 

大変手間のかかる工程ですが

それがスーツを手で全て縫う時代から

脈々と受け継がれ現代残っているのは

その手間に見合う意味(効能)があるからに違いありません。

 

逆説的にいえばこういった箇所以外は

ミシンに置き換わっているので

手で縫うことの旨味が少ないといえます。

 

 

この型紙がもつフォルムや雰囲気など

引きの全体像はきっとこのブログで

今後記載されていくと思うので

そのあたりの詳細はあえて割愛し

今回は写真などには映らない

細かなこだわりなどを中心に

書かせていただきました。

実例紹介などは

今後のブログにご注目ください。

 

 

このグレードの縫製が

スタートプライスから

ご体感いただけるようになりました。

 

仕上がりに関しましては

どうかご期待くださいませ。

 

 豊島

Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

東京都出身
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長