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ブログ2024.11.13
Clothing care ~PART2~
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ新宿店の伴です。
今回は『Clothing care ~PART2~』
と題してお届け致します。
先日、Blogでお伝えしました『Clothing care』。
あれから自宅で内容を見直し、お伝え
漏れがないか確認しておりましたが
実は漏れがいくつも、、、
更にお伝えしたいことがございました。
従いまして今回は前回の続編でスラックス
関連破損チェックです。
長文になりますので最後まで
お付き合い頂けますと幸いです。
今回お伝え致します箇所は
以下5点ございます。
①フロントZIP劣化 ②靴擦れ破れ
フロントZIPはスラックス着用時には
間違いなく使用する部分です。
故に劣化が進行しやすい部分。
クリーニング剤による劣化、酸化
の影響によるサビで上下動が難しくなる
ケースがございます。
強引に動かすとスライダーが外れて
着用不能になります。
以前に比べて動かし難く感じたらそろそろ
ZIP交換が近いです。
靴擦れの擦れ。
靴擦れが擦れてくることは、靴擦れが
本体への摩擦をガードしている
意味を示します。
従って靴擦れが役割を機能しているという事ですね。
よってその靴擦れが擦れている環境は
本体に摩擦が加わり破損の原因となります。
靴擦れのスレを見つけたら早急に修理しましょう。
③ポケット袋地破れ ④裾内側の擦切れ
ポケット袋地の破れ。
小銭や鍵等、物を落としてします可能性が
ありますので是非確認を。
ビジネス用のスラックスは着用に響かない
ように薄手の生地で出来ています。
気が付かないうちに袋地底が解れていたり
破れていたりするので要注意ですよ。
裾内側の擦切れ。
特に発生しやすいのは裾がダブル仕上げ
の時です。
ダブル折り返しの内側部分はスナップ釦や
糸で縫い付けられておりますのでシングル仕上げ
に比べてやや外側に膨らんでいるんです。
その膨らみが歩行時に擦れてくる訳です。
数年着用していますと擦れが発生している
事もございますので確認してみましょう。
着用感に直接影響する部分ではございませんが
擦れが小さい間に修理をお勧め致します。
⑤裾ダブル内側の汚れから来る虫食い
最後に裾ダブル内側の汚れから来る虫食い。
裾ダブルは裾が折り返されている仕様の為、
谷ができます。
その谷に汚れが蓄積せれていきます。
裾は地面に一番近い部分ですからホコリや
食事のカス、髪の毛等など汚れが溜まりやすい
んです。
それら汚れをそのままにしておきますと
カビや虫を呼ぶ原因になります。
半年経ちますとかなり汚れが溜まっていますので
洋服ブラシや微細な繊維の歯ブラシで書き出して下さい。
布で拭いたりは全体にしないで下さい。
汚れが繊維に入り込んで取れなくなります。
※オーダ仕上がり時には残布を必ず
お渡ししております。その残布は
虫食い等の小さな穴修理に利用できますので
破棄せず必ず保管をお願い致します。
最後まで長文お付き合い頂き
ありがとうございました。
引き続き衣類の状態を確認してあげて
洋服達と良い秋・冬を迎えましょう。
それではまた次回。
(次回はジャケット編にしようかな、、、)
Tailor Fukuoka新宿店
伴