Blog
ブログ2009.04.16
毛芯とは。。。
【Tailor Fukuoka 社長 Blog】
今日は、久々に。。。
オーダースーツの話です。
オーダースーツ(スーツ)の
「毛芯」ってご存知ですか?
※オーダースーツ屋さんの社長ブログになのに※
※スーツの話が少なくてスイマセン・・・ ※
毛芯とは、スーツ上着の前身頃の
内部に使用されている、副素材のことです。
(前身頃とは前側の胸から腰にかけて)
画像では、無理やり?折り曲げて
分かりやすくして?いるので
(かえって分かりにくくなっているかもしれませんが…)
赤線で囲った部分が「毛芯」部分です。
当社でもイタリアンクラシコ系のオーダースーツには
イタリアから輸入した「毛芯」を使用したり、
テーラーフクオカの
プレステージラインは
総毛芯仕立てと言われるものですし
シーズンやモデルによっても毛芯を使い分けたり、
オーダースーツを作るにあたって
様々な工夫をしています。
よーく見て頂くとわかるように、
結構「生なり」っぽい色をしています。
ウールや綿、化学繊維を混紡してつくるのが
芯の一般的な材料ですが、
一番高級とされているのは、「馬の尻尾」を使用している
「本バス」と言われる毛芯です。
高級=今っぽいスーツではなく
ビスポークテーラーさんが作るような
構築的なスーツには
一番向く素材と言われています。
※当社では柔らかな仕立てが多くなってきており
現在本バス芯は使用していません※
オーダースーツでも
「柔らかさ」や「軽さ」「着心地」が重視されるので、
接着芯や合成芯が活躍する時代になりました。
最近の接着芯は性能も上がり、
イタリアっぽい仕立ては
むしろ軽さのでる接着芯が
向く場合も多いようです。
「どっちが良いの?」と聞かれれば、
「ご希望のスーツのテイストによります。」
としか答えられません!
それぞれの良いところを活用して、
お客様のニーズに合うモデルを
これからも作り上げていきます。
福岡 良介
-----------
Tailor Fukuoka