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ブログ2015.03.16
スーツの生地作りはマス見本から
【Order Suit Tailor Fukuoka Blog】
いつもブログをご覧いただき
ありがとうございます!
生地大好き、福岡です。
皆様もご存知のように、
Tailor Fukuokaでは数年前からオリジナルの
オーダースーツ生地作りに取り組んでいます。
おっ随分変わったチェック生地!?
では無く・・^^;
スーツ業界(テキスタイル業界)では
「マス見本」と呼ぶ生地です。
ご覧頂くと、似たような色の部分もありますが、
四角いマスの一つ一つの
色が異なる事に気付いて頂けるハズです。
色々な色の生地を作っている様に見えますが、
実は縦一列、横一列は全く同じ色の生地糸を
使って織られています。
青↓ | 黒↓ | 茶↓ | |
青→ | 青 | 青黒 | 青茶 |
黒→ | 黒青 | 黒 | 黒茶 |
茶→ | 茶青 | 茶黒 | 茶 |
この表の様に、3色の糸を使って、
9色の生地が作れる原理です。
※黒青 青黒など、使っている糸の色は同じでも
織り方によって色が変ります。
左肩~右下に向かう斜めの部分を「出会い」と言い、
同じ色の糸で織られる部分となります。
「出会い」は、
スッキリして、シンプルな色になります。
それ以外の部分は、縦横に
異なる色の糸が配置されているので、
複雑な色になります。
こちらは、とても味のある色になる場合と、
期待はずれの色になる場合があります。
こうして、マス見本を作ったり、
ボディー見本を作ったり、様々な取組を経て
「Col Salto」「ENZA」などの
オリジナル生地を作っています。
もちろん厳密にはもっと色々な要素がありますが、
縦横の2色以上の色が使われた
良い色の生地を見つけたら、
おっ頑張ってるな!っと思って頂けたら幸いです^^