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ブログ2015.10.06
アルスターコートとは…
【オーダースーツ Tailor Fukuoka blog】
こんにちは
テーラーフクオカ青山店の豊島です。
さて今日はアルスターコートについてです。
そもそも耳慣れないコートの名前ですよね^^;
「なんだよアルスターって…」
とお思いの方も多いのでしょうが
そんな方に向けて
分かりやすく書かせていただきます。
まず要点をまとめると
・アルスターカラー(衿型)
・深い打ち合いのダブル型
・袖がターンナップになっている
・バックベルトがついている
まずアルスターコートとは
簡単に言うと
非常にクラシックなコート型の一つで
いわゆるダブルのコート。
アルスターカラー
アルスターカラーという独特なエリ型で
上襟の部分が下襟(ラペル)より
大きいのが特徴。
Pコート
分かりやすく言えば
Pコートのエリのデザインに近いものです。
ダブルブレスト-チェスターフィールドコート
なのでダブルチェスターの
テーラードカラーと比べると
それとはデザインが違うのが
よく分かると思います。
アルスターの言葉の意味は
北アイルランドの地名からの由来だそうですが
緯度からいっても冬は
かなり厳しい寒さです。
(日本の最北端より遥かに高い緯度)
その為、打ち合いもかなり深く
作られるものが多いのです。
なのでこれさえあれば
タウンユースとしての防寒コートとしては
これ以上ないかと思います。
ターンナップカフ
バックベルト
またターンナップカフや
バックベルトも
必至とは言えないものの
アルスターらしいデザインの一つです。
またポロコートとの違いがあまりないので
混同される方も多いと思いますが
ポロコートには後ろ身頃に
アルスターコートにはない
インバーテッドプリーツを取るのが一般的です。
(それからポケットは
ポストポケットになってます)
名前のとおりポロの選手たちが
休憩中などに着るものですので
アクションプリーツなどの少しアウトドアで
スポーティな仕様したのでしょう。
アルスターコートに話を戻すと。。
当時と同じようなクラシックなものは
あまりにも重く、丈もやや長いため、
今現在実際に着用されているのは
アルスターコートらしいディテールはそのままに
すっきりした丈で
厚い芯やパットなどを極力省いた
毛芯仕立てのしなやかなものです。
テーラーフクオカで作っている
アルスターコートも
ツイード素材を使いながらも
ノーパットの仕様の柔らかな作りのもの。
シェイプもこのとおり、しっかり加えています。
チェスターコートは多く出回っていますが
このアルスターコートが
これからは注目です。
テーラーフクオカは
このアルスターコートを
今期自信をもって
リリースさせていただきます。
テーラーフクオカの
オーダーアルスターコート
是非お試しください。
Order Ulster Coat
¥44,000~
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長