Blog

ブログ

2017.02.02

ミユキ毛織 アドパリ<ADPARI>

 

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

久しぶりに登場しました・・m(_ _)m 福岡です。

 

今回は(も!?)中々面白い生地を紹介させて頂きます。

と言っても、

皆様にスーツを作って頂く事はできません・・・

 

 

(白トビ画像で申し訳ありませんが・・)

こちらの生地、色は黒、

ミユキ毛織さんの「ADPARI」(アドパリ)という

ブランドの生地です。

adpari01

 

ミユキ毛織さんには、最高峰ブランドの「ナポレナ」なども

ありますが、そういったブランドの一つです。

 

40代以下の方の中には、

「ミユキ毛織」と聞いても「???」な方も

いらっしゃると思いますが・・・^^;

国内生地メーカーとしては110年以上の歴史があり、

「御幸・大同・長大」を並べて、

国内3大メーカー (国内最高峰) とされています。

 

話をアドパリ(ADPARI)に戻しますが^^;

こちらの生地は、あるところから仕入れたワケですが、

かなりの年代物と考えられます。

その根拠は、要尺が2.8mである事です。

20年位前でも、業界常識の要尺は3.0mとされており、

2.8mが標準とされていたのは、40年程前です。

※会社/縫製方法/工場などで10年前後のズレはあるかもしれません・・

もちろん、同じタイミングで仕入れた生地達からの

類推もありますが・・

単純に考えて、1980年代以前・・・

場合によっては1960年台~1970年代の生地である

可能性もあります。

 

 

が、とてもカッコ良いのです。

adpari02

 

すいません!画像で中々伝わりませんね。

冬の素材でも300g台/㎡が当たり前のこの時代に、

明らかに400gオーバーな重量感。

・・いや限りなく500g!?

触った時に「ガシッ」っとくる打ち込み量の多さ。

※打ち込み量 cm間に入る生地糸の量

当時、「ブラックスーツはフォーマルだけ!」とされていた

時代に、黒の織り柄でスーツ生地を作る、その感じ・・

ちょっと茶ばんだ耳^^;

どれをとっても

「THE ビンテージ」感がたまらないだけでなく、

クリア仕上げで、柔らかくて、手触りの良い生地を、

細い原毛を使って、細い原糸で織るのが良い

こんな時代だからこそ・・・なんだかいいんです!

 

adpari03

 

左端に見えるADPARIのタグもかなり削れてます!

フラッシュを焚いているので、

耳はきれいに見えますが・・

実際は少し茶色くなってます。

 

残念なのは、着分限りである事、そして2.8mしかない事。

標準サイズのスーツを作るには、m数が不足です><

(→)これが文頭の

「皆様にスーツをつくって頂けない」ワケです・・・

 

いっその事、復刻版をオリジナルで作ってしまおうか・・

もちろん、黒では無く、

ダークブラウン(←好みです!)

ダークネイビー(←みんな大好き!)

あたりが候補ですかね・・

 

がっ!来冬の仕入れ枠はほとんど残っていません><

さて、どうするか・・・・・・

 

-----------

コラムや写真など

 コチラから

Tailor Fukuoka

Facebook Instagram

tailor-fukuoka-facebook