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2017.05.23

お台場仕立てとは?

【 Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

みなさま、こんにちは。

銀座店の嶌野です。

 

本日はスーツの「お台場仕立て」について

お話しさせていただきます。

 

 サルトリア台場 ¥2,000 

 

お台場仕立てとは、スーツの内ポケットの仕様です。

 

通常の仕立ては

 

 

このような状態で仕上がっております。

この表地から裏地にかけて付いている

大きな内ポケットを、

表の生地で囲う仕様がお台場仕立て。

 

丸台場 ¥2,000 

 

ポケットを囲う表地の形によって

名称が変わりますが

 

一番上の写真は

サルトリア台場、切台場、

ペンシル台場などと呼ばれる仕様。

下は丸台場仕様です。

 

お台場仕立ては

今ほど裏地の強度がなかった時代、

裏地が擦り切れても取り替えられるように

したため、と言われています。

表の生地を多く使う、贅沢な本格仕様とも

言われることが多いですね。

 

ただし、現在は裏地も強度がありますし、

取り替えてまでお召しになる方は少ないです。

ですから、本台場を選ぶ1番の理由は

「本格思考」だから、ではないでしょうか。

 

さて、実はこのお台場仕立て

発祥はイタリアだそうです。

スーツ発祥の英国では、

生地も芯もしっかりしたものが多いですが

イタリアのスーツは

生地も芯も軽く柔らかいものがメインです。

軽く、柔らかいスーツを補強するため

さらに胸回りに立体感を生むため

イタリアのスーツには

お台場仕立てが多いそうですよ。

 

お台場仕立て、

人に見せないところの

仕様ですから

個人的には

「自分で見たときに

気分が上がるかどうか」が

最も重要なポイントだと思います。

 

そのあたりも考慮して

スーツ選びの参考にしてくださいね。

 

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