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ブログ2021.03.13
ブレザーは強力なアイテム
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ新宿店の加藤です。
今年4月でこのテーラーフクオカに勤めて
3年目に入ります。
まだまだ年数は浅いですが
お客様のご注文や自身の私物を作成し
ブレザーがいかに人気なのか
理解が深まってきました。
今回は普段スーツのみ着用される方が
ブレザーをオーダーしたいと思えるような
魅力をお伝えできればと思います。
少し長くなりますが
お付き合いいただけると幸いです。
ブレザーというとまず名前が挙がるのが
アイビーブレザーだと思います。
日本では1960年代に一世を風靡しました。
サイズ面では様々な体型の方でも
着られるように設定されたボックスシルエット。
デザインではメタル釦、フックベント
フロントダーツなし、胸はアウトポケット
10mmミシンステッチ、腰ポケットには
アウトポケット蓋付きなどなど、、、
今日でもコテコテで作って頂く方が多く
アメトラがお好きな方でなくとも
お目にかかる機会は多いと思います。
私自身トラッドなスタイルが好きなので
イチオシしたいコーディネートの一つです。
とはいえ、オーダージャケットとなると
ブレザー=アイビーブレザーではありません。
次にご紹介をするブレザーは
ヨーロピアンスタイルと言いますか、、
デザイン、サイズともに
大きく異なります。
オーダーでスーツ、ジャケットを仕立てる場合
醍醐味としてお身体に沿って仕立てるのが
マストと言っても過言ではない特徴の一つです。
そのためデザイン上お身体に沿って仕立てやすいデザインである
サイドベンツやチーフを挿したときに立体感の出るバルカポケット
ウエストのくびれが出るフロントダーツ
ステッチもAMFがついているブレザーなどが
多く出回ってきています。
徐々にブレザーの在り方が変わってきているのを
強く感じています。
どちらがいいのか、、、
悩んでも仕方ないので
どちらも作ってみました。
はじめに紹介をしたアイビーブレザーは
アレンジでフロントダーツは付けていますが
他のデザインはコテコテに作っています。
最近作ったカーゴパンツやバック尾錠のついた
コットンスラックスとの相性がいいのですが
少しラフにデニムで崩したりできるので
オフ用としても着回しが利きます。
一方ヨーロピアンブレザーは
サイドベンツ、AMFステッチ、バルカポケットと
スーツらしいディテールに変更しています。
(テーラーなのでフロントボタンは
もちろんどちらも3つ釦段返りです)
アイビーブレザーでも相性ピカイチのウール素材の
グレースラックス、コットンスラックスでも
サイド尾錠といった綺麗めなコーディネートの方が
よく合うのではないかと思います。
濃い藍染のデニムと合わせたいのが
ヨーロピアンブレザーです。
アイビーブレザーと比較すると
オフ用というよりは
オン用として重宝するのがこちらではないでしょうか。
作って感じることは
ブレザーの使い勝手の良さ。
合わせやすいスラックスがかなり多いので
スタイリングに迷ったときにはすぐにブレザーに
手が伸びます。それくらい汎用性が高いのは確かです。
特に上記のスタイル2着持っていると無敵です。
長くなりそうなので
簡潔に要点だけまとめてみましたが
ブレザーはどの時代でも愛されるアイテムです。
以前と比べると時代の流れによる
デザインやサイズの変化がありますが
普遍的なものなので
ジャケパンに挑戦したいという方は
まずはブレザーから仕立てるのがいいのではないでしょうか。
幅が広い分デザイン選びも楽しいので
オーダーを楽しんでいただけると
我々も嬉しい限りです。
このブログをご覧になって
少しでも興味を持っていただくことを願っています。
Tailor Fukuoka新宿店 加藤
Staff投稿者加藤 [Kato]
入社以来トラッドファッションを得意としているため
クラシックな提案などに定評あり。
現在新宿のシューケア担当として店内の靴やお客様のシューケアの
アドバイスなどを行っている。
こうみえても全国大会出場経験のあるバスケットマンでもある。