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ブログ2021.05.19
現物仕入れにこだわる理由
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ新宿店の豊島です。
昨日まで弊社スタッフ数名で
大規模な仕入れに行って参りました。
詳細はシーズンがやってくるまでのお楽しみとして
我々の仕入れとはどういったものか
ご説明をさせていただきます。
最近ではバンチブックなどで在庫を持たず
運営をされるテーラーさんが増えています。
在庫リスクもありませんし
買付をする元手も必要ないので
スタートアップやスモールビジネスなどには
この見本帳(生地バンチ)はうってつけなのだと思います。
私達の現物の生地を用意する利点は3っあります。
① 実際の生地の発色、落ち方、重さなどを把握しやすい
我々は一応古参の専門店として運営をしておりますので
多少のリスクは払っても在庫することで
できる限り色柄やドレープ性、そして生地の品質などを
理解・納得していただいた上で
オーダーしてもらいたいと考えているため
店頭はご覧の通り、生地が山のようにある状態です。
②服地は仕入れる長さによって原価は随分違う
言われてみると当たり前なのですが
生地はバンチから3mだけ仕入れるよりも
まとめて1反(50~60m)で予めまとめて仕入れたほうが
皆様が思う以上に安く仕入れることが出来ます。
この差異は安く仕入れた分プライスに反映しますので
我々のコストパフォーマンスをお褒めいただく理由は
この在庫リスクを取るココにあります。
③普段出回らないようなお宝生地と出会える
バンチは最新シーズンモノで
真新しいものばかりで素敵です。
ただバンチブックを作っている生地屋さんが
マニア垂涎モノのヴィンテージ生地を1柄だけ仕入れられたとして
これをバンチブックに組み込むことはまず無いと言っていいと思います。
ある程度まとまった柄数を必要とするので
例えば上記のような生地が30柄あれば
一冊の見本帳を作ることができるでしょうが
玉数や長いメーターがもうないからこそヴィンテージなのであって
そう簡単に集まるものではないのです。
そういったものが出てきた場合には
我々は一点買いをし店頭にて提供をいたします。
このお宝生地達はお客様からは「クセになる」と評判です笑
生地の数(バリエーション)をもう少しでも
少なくすれば我々としては管理がかなり楽になるわけですが。。
そうすればバンチにバリエーションで大きく劣り
顧客様たちに怒られてしまいそうなので
現物の生地でなるべく様々な生地を
ラインナップできるよう努めています。
なので現場的には生地が増え大変ですが
まだまだ仕入れたいと思います!
(そのために売り場も拡張したので…)
ぞくぞくするような生地もたくさん入ってまいりますので
どうかご期待ください。
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長