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2023.10.07

良い乗算の好例

【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

 

こんにちは

テーラーフクオカ新宿店の豊島です。

 

今回はStandard Lineのオリジナル型紙を使用して

作ったスーツの仕上がりが良好でしたので

紹介させていただきます。

 

Standard Line Origin-Tailor Fukuoka-Abraham Moon

Order Suit (2P) Standard Line Origin 17-3697

Abraham Moon Made in England

Standard Line ¥54,000+tax(¥59,400)

Prestige Line ¥74,000+tax(¥81,400)

 

生地嵩のしっかりあるフランネルの

ネイビーストライプで

長い毛足を活かしたチョークストライプになっていて

端正な顔のオーダースーツに仕立て上がっています。

 

Standard Line Origin-Tailor Fukuoka-Abraham Moon-3

 

先日のツイードスーツフェアの際にも書かせていただいた通り

我々で展開されているMOON社製の生地は

かなりお求めやすいプライスですので

ストック中のうちにご興味ある方は

店頭にてお確かめください。

(先日中野からも同メーカーの生地紹介があったばかりですが

他意はありません^^;)

 

Standard Line Origin-Tailor Fukuoka-Abraham Moon-2

 

今季のサンプルはStandard Lineの

オリジナル型紙で仕立てたスーツが多く

こちらもそのひと型です。

肩先はソフトなフランネル素材の表情を立たせるべく

やや袖山を取りました。

肩パットを用いられる前時代のような

素朴な雰囲気を醸し出したく

このように仕立てたのです。

 

 

Tailor Fukuoka Standard Line

↑通常ですとこの型紙は肩先は最も中庸なショルダーラインを採用しています。

 

そして最近私個人としては

再燃しているのが

“チェンジポケット”です。

 

※チェンジポケットイメージ

 

この業界に飛び込んで間もない頃には

よく付けたものですが近年は

チェンジポケットが出す“これ見よがし感”を嫌い

あまり自身のスーツには付けなくなっていました。

しかし最近は雰囲気の合うものには

そっと忍ばせがちです。

特にストライプものは下記の画像のように

裁断師の方がきちんと柄合わせをしてくれるので

チェンジポケットが変に浮き上がらず

いい塩梅になると自負しています。

 

Standard Line Origin-Tailor Fukuoka-Abraham Moon-4

 

そしてこの型紙のフラップポケット

実は他設計の型紙と比べ若干フラップは細めに設計をしております。

(なので元より細いチェンジポケットもより細い仕上げとなっています)

フラップの角もよりカーヴィーに。

ここも古き良きディテールを感じさせるギミックです。

 

まず気づかれないだろうとは思いながら型紙を開発する際に

設計指示を出しましたが本当に気づいてもらえなかったので

自分から発表しております(めちゃくちゃかっこわるい。。)

 

現在実物のサンプルスーツは新宿店にストックしており

店外にむけてレイアウト中ですので

お立ち寄りの際にはご一見を。。

 

Standard Line×MOONに

凄まじい相乗効果を感じたので

取り上げさせていただきました。

このかけ算は価格以上のクオリティを

引き出せるのではないかと思いますので

ぜひこの秋冬のオーダースーツの選択肢に

ご検討ください。

 

 新宿店 豊島

Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

東京都出身
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長