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ブログ2023.10.27
CHARLES DOUBLE BREASTED
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ新宿店の豊島です。
ハガキをお送りしている顧客様には
すでに紙面にて告知しておりましたが
2023.10.1よりチャールズのダブルブレステッドヴァージョンを
リリースいたしました。
最近のトップ画面も上記の写真を記載しておりました。
忙しさにかまけて紹介遅くなりすみません^^;
以前からの「この“チャールズ”でダブルブレストはできませんか?」
といった声が去年チャールズリリースをした頃から
かなり多かったのです。
型紙開発にあたり正直このダブルは
シングルをリリースし定着した頃に、と考えておりました。
(他の型紙の場合そのようなお声をいただくことがなかったため。。)
まさか世の中的にはニッチなデザインと言えるダブルブレストに
こんなにお声をいただくとは。。
ファクトリーサイドの人間ともこれは光栄なことと捉え
急ピッチながらかなり入念に開発をいたしました。
まずはこのゴージライン。
現代的なダブルブレステッドのゴージラインからすると
かなり低め、古風に、カッティングされているのが
お分かりでしょうか?
袖を落とし胸に乗った際に
水平か、剣先がわずかに上がる程度に考えていました。
コンサバティブなイングリッシュカットの息吹を感じる型紙であるというのが
このチャールズの根底にあるコンセプトのため
それを玄人がオーダーするであろうダブルブレステッドは
よりそのテイストを強めようと目論んでおりました。
中の副資材もチャールズ同様に本バス芯の4枚の構成からなる
フルキャンバス毛芯を基本仕様としておりますが
ダブルが故、打ち合いがより深く前身頃は
よりずっしりとしたウエイトを感じる仕上がりとなっております。
ショルダーは肩高のロープドショルダーラインで
特注の肩パッドと特注のユキワタで表現しています。
実はこの肩パッド、かなり歪な形をカタチをしているのですが
なんとも文面では説明がしにくく。。
詳しくは豊島まで。
正直に申し上げると
この型紙が万人受けをするとは
1ミリも考えておりませんが
このテイストにご興味があったり
お好きな方に「これがオーダーで作れるの?」と
ワクワクさせることができれば
私個人としてはそれだけで大満足ですし
弊社としてはこの型紙が
末永く可愛がっていただけるようなら幸甚です。
これまでの苦労も報われます。。
改めてこの開発に携わった社内の人間や
ご対応いただいたファクトリーの方々には
ここに深謝の意を表したいと思います。
作り手の体温が伝わるような
良いものづくりになったと思います。
ご興味ある方はぜひご体感ください。
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長