Blog
ブログ2025.04.25
オーダーキッズスーツを仕立てる。【仕上がり編】
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
Tailor Fukuoka新宿店の豊島です。
先日挙げた息子の初めてのオーダースーツ製作の模様を
載せたブログには多数の反響いただきました。
皆様ありがとうございます!
先日、息子のスーツもかたちになりまして
無事に保育園の卒園式、小学校の入学式ともに
着用することが出来ました。
その時の写真がこちらです!
フォーマスシーンではありましたが
子供服においてほとんどみかけない
3ボタン段返りを採用しました。
後述しますがボタン選びにも
コンセプトがあったので
そこともフィットしたのです。
そしてサイドベンツもほとんどみかけません。
手前味噌が過ぎますが
これもあって卒園証書授与の際は
最高のバックスタイルであったと思います。
候補はこちらで絞ったのですが
最後は彼が手触り肌触りを重視して選びました。
生地は安心安定のカノニコ社の紺無地でしたので
素材面に懸念は一切ありませんでした。
その分私は設計にすべてのリソースを割けましたので
VBC社に感謝です。。
今は既製品にはカラフルなセットアップや
様々なシルエットのキッズスーツがラインナップされているので
そこで紺無地のスーツとなると
シックすぎないか(親のエゴ強くない?)とも思い
ボタン一任して彼に選んでもらうこととしました。
それも。。ひとつひとつ笑
通常単品のパンツやベストに使う
現物ボタン群ですがこの中から選びました。
感触遊びよろしく、楽しみながら選んでいました笑
…その結果が
↓
こうなりました。
フロントボタンも切羽ボタンも
一つずつ思い思いに
かっこいいと思うボタンを選んでもらいました。
ツルツルしたもの
ザラザラしたもの
変わった色をしたものetc
あえてさまざま違いのあるものを
チョイスしたようです。
牛さんのツノ、ヤシの実、貝殻の内側、木など
オーダースーツに使われるボタンの素材は
子どもにもピンとくるようなものが多いので
面白がってくれました。
ボタンをバラバラにすること自体は
オーセンティックなスーツスタイルとは
反すると思いますが
この程度の遊びはあったほうが
キッズスーツらしさは出ますね。
(生地やサイジングは子供服からすると
かなり淡白なセレクトでしたので。。)
なにより自分で選んだボタンが
実際に付いて仕上がってきたという経験こそが
尊いことだなと思っています。
ちなみにちらっと見えておりましたが
裏地も彼が好きな色である
水色のキュプラをチョイスしてもらいました。
肌トラブルが多い子どもでも
キュプラはアレルギー性の低い素材とされていて
敏感肌との親和性が高いので
裏素材だけは私が口出しをしました笑
手触りに関しては彼も気に入ったようです^^
肌着などはコットン100%になっているものも多いのですが
子供用のセレモニースーツは
兎角、化繊の割合が非常に高いのが
個人的には気になっていました。
メーカー側もコスト面と着用頻度の問題から
合理的な選択なのでしょうが
親からするとチクチクしたりせず
本人に安心して袖を通してもらえるような
一着に仕上がったらいいな、という思いで
選択しました。
多少コスト(¥3,300~)はかかりますが
より肌に近い部分であることを加味すれば
ここはかけどころかなと感じています。
大変手前味噌な内容で恐縮ですがこのブログが
卒園式・入学式・七五三・卒業式などの
晴れ着選びの一助になればと存じますし
もしその際に私が少しでも携われるなら幸甚です!
我が子のスーツだと思って
取り組ませていただきますので笑
よろしくお願いいたします。
オーダーキッズスーツ ¥39,000+tax(¥42,900)~
オーダーキッズシャツ ¥9,800+tax(¥10,780)~
※特殊な採寸・設計が必要でキッズスーツに関しては
各店店長のみの受注とさせていただきます。
ご希望の際には事前にご連絡賜れますと幸いです。
おおよそ90サイズ着用くらいから対応可能ですが
ところによりミシンが入らないなど
物理的に縫製ができない寸法などがある可能性があります。
上記画像参考体型 117cm-21kg 6歳5ヶ月
新宿店 豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長