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2015.02.23

本格靴の製法~続・グッドイヤーウェルト製法~

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

朝晩は冷え込む日々が続いておりますが、

日中の日差しが出ている時間帯には、

わずかながら春の訪れを

感じられるようになりました。

皆さまこんにちは。

銀座店の靴奉行こと斉藤です。

 

夏の暑さに敵意むき出しな

私斉藤にとっては

春の朗らかさや、秋の心地よさは

何にも変えられないものであります。

春がこのまま続けばいいのに・・・。

秋が過ぎ去らなければいいのに・・・。

時よ、どうか止まったままでいてはくれまいか・・・。

・・・。

 

というわけで、お待たせいたしました

大好評いただいております

斉藤靴ブログの時間であります。

 

前回は収拾がつかず、中途半端な

終わり方をしてしまいましたので、

皆さまお待ちかね、その続きを

つらつらと書きつづっていきたいと思います。

 

前回はグッドイヤーウェルト製法の

作りとその見た目についてご説明

いたしましたが、今回は特性と

それに伴う履き心地について

述べたいと思います。

 

まずはその特性。

goodyear_welt_1

前回のブログでもご紹介しましたが、

注目すべきは名前にも使われているウェルトの部分。

すくい縫いと呼ばれる方法で

アッパーと呼ばれる靴本体の甲革と

ウェルトとが縫いつけられております

(本来リブというものも関わってくるのですが、

図に描かれていないので省略いたします)。

そしてそのウェルトと

アウトソール(靴の外側にくる底の部分)とが

出し縫いと呼ばれる方法で縫いつけられます。

つまり、アッパーとアウトソールは

ウェルトという存在を介して

つながっているということ、

言い換えるとアッパーとアウトソールは

直接縫いつけられてはいない

ということになります。

それが意味することは、

ソールの張り替えに

適しているということです。

 

極端ではありますが、

アッパーにどうにか支障をきたさない限り、

半永久的にその靴を

履き続けることが出来ます。

その他、丈夫な革の使うのに

適しているだとか、

水が浸水しにくいですとか、

その特性は様々ございますが、

一番のポイントはやはり

「長く履くことが出来る」

というところではないでしょうか。

 

価格も優しくない本格靴ではありますが、

一生を共に出来る相棒だと思えば

高い買い物ではないのではと

斉藤は思うわけです。

そしてそれに伴う履き心地についてですが

・・・おっと気付いたらなんて

文字だらけのブログなんだ。

読みにくいことこの上なしでありました。反省。

今回もこのままだと朝やけを

見る羽目になってしまいそうなので

このあたりでおいとましようと思います。

 

次回は皆さまが一番気になるであろう

履き心地についてさらっと

語り明かしたいと思います。

乞うご期待。