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2016.09.06

襟元の遊び心

【オーダースーツTailor Fukuoka Blog】

 

 

みなさま、こんにちは。

銀座店の嶌野です。

 

ブートニエールについて、お話させて頂きます。

 

ブートニエル

 

ジャケットの襟元の飾り、ブートニエール。

 

このブートニエール、なぜか

可愛らしいお花のデザインが多いのです。

メンズ向けのアクセサリーなのに

どうしてお花なのか

不思議だったのですが

最近ようやく謎が解けました。

 

 

ブートニエールの歴史は意外と長いです。

16世紀、男性のパンツがショートパンツだった頃

そのころのジャケットは

今のような衿の形状ではなく、

上まできちんとボタンがついていました。

基本止めることもなく

機能していないそのボタンホールに

花を飾る、というオシャレが流行しました。

 

その名残で今でも

花のモチーフのブートニエールが多かったり

上着の衿に使わないボタンホールが空いていたりします。

(あのボタン穴、名前もフラワーホールと言うんですよ!)

 

当時はもちろん、本物の花を飾りましたが・・・

 

この花を飾る習慣、オシャレのために

始まったわけではありません。

 

 

話が変わりますが。

プロポーズといえば何を想像します?

指輪、レストラン、花束。

ロマンティックですね。

 

ヨーロッパでは、

プロポーズのときに

男性が女性に花束を贈る

習慣があります。

花束を受け取った女性は、

その中の一輪を男性の胸に飾ります。

それが”yes”の返事なのだそう。

 

ジャケットに花を飾るのは、

もともと恋が叶ったという意味合いだったのですね。

次第にそれがオシャレとして定着し、

花を飾るようになりました。

(ロマンチックというか

キザというか…

由来はやや気恥ずかしい気も…笑)

 

現代人は生花をつけるのは

難易度が高いので

時代とともにラペルピンや

ピンパッジの飾りとなりました。

 

ちなみに、ヨーロッパのプロポーズ、

日本の結婚式でも名残を見ることができます。

ブートニア

 

結婚式で新郎の胸に飾る「ブートニア」。

必ず新婦のブーケとお揃いにするのが決まりです。

 

長くなりましたが…

お顔周りが華やかになるブートニエール。

意外とロマンティックないわれがあります。

 

ブートニエル

 

胸元に飾るときはぜひ、

お花の由来をちょっと思い出してくださいね。

 

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