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ブログ2017.05.30
ナポリボタンダウンについて
Tailor Fukuoka Ginza Blog
こんにちは
テーラーフクオカ銀座店の豊島です。
本日は新しく開発した
ボタンダウンシャツのお話。
(実は先日これを匂わすような
ブログもあげておりましたが…)
初めて見た方からすれば
なんの変哲もないボタンダウンに
見えることでしょうが
開発をした側からみれば
こんなに喜ばしいことはございません…
この何年間?か思い描いていた
ボタンダウンがきちんと
かたちになったところなので^^;
概要を話し致しますと
社内呼称
“ナポリBD”または“ナポリボタンダウン”と
言われておりますとおり
このボタンダウンは
ユーロの中でも
イタリア・ナポリメイドのシャツに由来する
エリのデザインです。
具体的に何がナポリかと申しますと
第一はエリのロールです。
某老舗シャツメーカーでは
猫足エリなどと言われている部分で
ボタンダウンシャツを語る上では
外せない構成要素です。
ちなみにこちらが
我々の初期型のボタンダウン。
ロールはほぼなく直線的なモデル。
シンプルな顔のコレも一興ですが
ただ今回我々がおすすめしたいのが
優雅なカラーロールです。
↑これは開発初期に考えていた図案ですが
このような優雅なロールを試行錯誤して
やっと出来たカラーロールです。
それから“タイスペース”と呼ばれる
エリとエリとのあいだに開いた空間も
今回思案した箇所で
通常のボタンダウンは5~10mmほどのところ
こちらは20mmと思い切って
間をとっております。
そのため画像にあるとおり
立ち上がりも良く
衿先も無理なくロールしますし
タイスペースと文字通りに
タイのノットをエリが
干渉することがないので
タイも自然に立ち上がります。
ややドレス用のシャツとしても
お使いいただけます。
そして最後が衿先の角度です。
ついに角度とか言いはじめたよ、と
お思いの方も多いでしょうが
実はボタンダウンの印象を決定づける
重要な箇所です。
↑これは四年ほど前に開発をした
ボタンダウンですが
かなり鋭利な衿先になっていると思います。
私個人的にはとても無骨で
ややカジュアルっぽい?ワークっぽい?
アメリカン?インディビジュアライズドシャツ?
という感じです。
(これはこれで個人的には嫌いではありません)
今回のナポリボタンダウンはどうでしょうか。
よくみると衿先に向かい
やや太くなっているのがお分かりでしょうか。
これにより優雅でドレッシーな印象を与えます。
まるでイタリアンカラーのような
リラックス感もある仕上がりにしました。
長々とエゴたっぷりな
“エモい”ブログにお付き合いいただき
ありがとうございました。
このようなボタンダウンは
きっと2~3万するような
シャツメーカーさんでは
ザラに作られていますが
アンダー1万円で作る
テーラーフクオカのシャツで
リリースを出来たことが何よりと
思っております。
(各シャツメーカーのBDシャツに
散財した甲斐もありました\(^o^)/。。)
皆さまもテーラーフクオカで
シャツをお考えの方は
すべてこれにしろ、とは申しません。
もし3枚作るなら1枚くらいは
こちらのナポリボタンダウンでいかがでしょう。
ご注文お待ちしております。
銀座店 豊島
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Tailor Fukuoka
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長