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ブログ2017.07.14
ラムズゴールデンベールのすすめ
【 Tailor Fukuoka Ginza Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ銀座店の豊島です。
皆さまはもう我々の今季の生地を
ご覧いただきましたでしょうか?
店舗ごとにかなりストックが異なりますので
いい生地を求めて回られる方もしばしば…
そこで今銀座店でストックしている
これは!という生地の
ご紹介をさせていただきます。
弊店の売れ筋は
(昨今のオーダースーツ業界全般ですが)
やはりネイビーブルーの無地モノです。
どんな色かといえば
ネイビーほどおちついた印象ではなく
ブルーほど派手な印象を与えない
(=仕事で着ていても差し支えない色味)
ビジネススーツとしては
今最も汎用性のある色と言えます。
そして本日ご紹介したい生地も
この部類。。
35TL-3136 Taylor&Lodge
Made in England
¥60,000+tax
言わずと知れた英国のミルブランド
テーラー&ロッジのネイビーブルー無地
美しいこの色味の秘密は
実はネイビーに赤の染料が入っていること。
そうすることでなんとも不思議ですが
よりブルーが強く出て鮮やかな印象を与えます。
ブルーに僅かに赤い染料を入れるというのは
かなり昔から染め物には多い手法だと
聞いたことがございますが
この生地がまさに、です。
もちろん紫に見えることはございませんが
言われてみると確かにパープルっぽい、
色気のあるネイビーブルーという印象です。
そしてこちらはテーラー&ロッジの
伝家の宝刀的なワードでございます。
ラムズ・ゴールデンベールです。
もはや世界で最も名の通った糸と言っても
過言ではないかもしれません。
普通糸の名前がここまで表に出ませんし^^;
ちなみにラムズゴールデンベールとは
《英》ジョセフ・ラム社製の
最高級と名高い糸を指しますが
今ではラムズ・ゴールデンベール=
テーラー&ロッジのお家芸生地
そのものを指す場合のほうが多いくらいですね^^;
ちなみに耳(生地の端につくラベル部分)にある文字の
全文を書き出すと…
『LUMB’s GOLDEN BALE & HIGH TWIST
MADE IN HUDDERSFIELD ENGLAND
BY TAYLOR & LODGE』
と表記されています。
お詳しい方なんかにすれば
この文章中だけでもグッとくるポイントが
いくつあるか…
個人的にはハダースフィールドで
この生地が織り上がったんだと
思うだけでジーンと来ます。
(ハダースフィールドについてはコチラ)
このゴールデンベール実は
ハイ・ツイスト(強撚糸)で織られているので
実にトロピカル(平織)らしい薄さと
テロっとした落ち感が出ております。
ナチュラルなストレッチ性と
防シワ性を合わせもつ機能美まで◎
とにかくこの生地が
おすすめというより好きです。
この色柄でセール期まで残るのも珍しいので
もし良さを分かっていただける方がいれば
お付き合いください。
どうかクオリティは店頭でご確認ください。
ちなみに銀座店では
残り一着分(3.2m)です
(2017.7.14現在)
銀座店 豊島
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Tailor Fukuoka
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長