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ブログ2019.11.13
Ermenegildo Zegna 15Milimil15(通称:ミルミル)
【オーダースーツ TailorFukuoka Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ銀座店の豊島です。
本日は少しクローズアップして
Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)の中の
15Milmil15(クインディチ ミルミル)について書いていきます。
ご存じの方もそうでない方もいらっしゃると思いますので
触りだけ説明いたします。
Ermenegildo Zegna(読み エルメネジルド・ゼニア)は
生地メーカーとしては早くから既製品事業に
乗り出したメーカー(ミル)です。
既製のブランドとして認知されている方も
多いのではと思いますがゼニア社は
スーツ生地メーカーというのが本業です。
↑ちなみにこちらが創業者のエルメネジルド・ゼニア氏
創業当初(創業は1910年で日本でいうと明治末期)は
イタリア生地メーカーとしては後発と言っていい頃ですし
あまり大きな工場を構えていたわけではなかったようですが
詳しい年号まで覚えておりませんがかなり早い段階で
原料から管理し糸を作り生地(製品)まで作る体制を整えたようです。
イタリアも日本と同じ小さな会社がたくさんあった国で
分業によりそれまではものづくりが行われていたはずですから
当時としてはかなり革新的な手法だったのでしょう。
またたく間にイタリア輸出業においては
大変な成功を収めたそうです。
今やイタリアンファブリック界の雄と称される
そのエルメネジルド・ゼニアが擁する
様々なラベルの中でも最も細番手の原毛に
こだわっているラベルがこの「ミルミルシリーズ」です。
15(クインディチと呼んでいます)というのが15ミクロンを表し
一般的に原毛の細さを示す上で使われるSuper表示になおすと
およそSuper170’s相当となり、このことから
かなりの極細原毛であるということが分かります。
(Super表示については今後詳しく
まとめて書こうと思っています。)
ミルミルシリーズと書いたのは
実は更に極細の
14ミルミル、13ミルミルや
なんと12ミルミルなんてものもあるのです。
この業界では“ミルミル”と呼ばれることが多く
その場合通常はこの15ミルミルを指す場合がほとんどです。
今はほぼスーツ業界での展開が
なくなっている(≒少なくなっている)のは
色々諸事情があるのでしょう。
私も以前に13ミルミルは
お目にかかったことがございますが
結論からいうと15ミルミルのほうが断然細そう。。
矛盾したことを申しますが
きっと皆様もそう思われることでしょう。
詳しくは長くなるので割愛します^^;
(もしよければ私から直接お話をします)
ちなみにミルミルの相場と言いますか
通常価格(←不確かこの上ない情報ですが一般論としてお許しを)は
およそ専門店ですと15~25万程度
百貨店などですと25~35万程度と
言われています。
ここも縫製クオリティや会社や店の考え方で
かなり上下する箇所なので
一概には言えないのですが。。
あくまでご参考程度にしていただければ。
今期テーラーフクオカでは
安く仕入れることが出来ましたので
この値段をかなり下回っておりますので
どうか店頭でご確認ください。
(品切れの場合にはご了承ください)
ただ仕上がりは
それはそれはヌメ感の豊かな
普通の生地ではないことは
ひと目で分かるような
一着に仕上がります。
ご興味ある方はぜひ。
生地ブランド一覧はコチラにまとめてあります。
銀座店 豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長