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ブログ2020.06.30
チノパンの再考
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ新宿店の加藤です。
本日はアメトラの中でも
チノパンのデザイン、シルエットに
焦点を当ててお話を致します。
アイビーリーグのブレザーが人気を博していた
1950~1960年代、現代的なテーパードシルエットとは
相対するようなパイプドステムと呼ばれる直線的なシルエットの
コットンスラックスが主流で出回っていました。
ディテールに関しても
ノープリーツでピスポケットには角型のフラップ
トラウザーズバックル(バック尾錠)が付いているものが本格的な
アイビースラックスと言われています。
近年主流のスリムフィットのシルエットに慣れていると
粋ではないと感じる方も多いと思いますが、
再現度を高めるために上記のようなゆとりのあるサイズで
仕立てる方も少なくありません。
アメトラ人気は色褪せず
今でも人気の高いスタイルですので
わかったうえで仕立てる場合は
かっこよく見えるものです。
とはいえクラシック回帰の影響で
ワンプリ―ツのテーパードシルエットで
モダンにカスタマイズされたデザイン、シルエットが
主流となり、アメトラデザインにも変化が起きています。
例えばブレザーでもフックベントではなく
あえてサイドベンツにしたりボックスシルエットではなく
フロントダーツの入ったジャケットを最近では見かけます。
流行は移り変わるものですので
デザイン、サイズに関してもやはり柔軟性が必要ですね。。。
一例として新宿店店長の豊島のスタイリングを見てみましょう。
バック尾錠を付けて以前のトラッドな雰囲気は残しつつ
サスペンダーで吊るしながらもあえてベルトループを付けています。
ピスポケットにも角型のフタではなく雲型、シルエットも
スリムフィットでいい具合の遊び心を演出しています。
こなれたスタイリングでオーダーらしさがふんだんに詰まったディテールが
なんともかっこいいです。
今回はチノパンに絞って紹介をしましたが
テーラーフクオカではコットン素材も多く取り扱いがあります。
生地によって見え方、見せ方も大きく変化しますので
生地に合わせてスタイリングも変えてみると
オーダースラックスの楽しみ方も大いに広がると思います。
吟味して、イメージを膨らませながら
オーダースラックスも楽しんでみてください。
テーラーフクオカ新宿店 加藤
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