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2020.05.07

色の話

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

みなさまこんにちは!

 

Tailor Fukuoka 銀座店

宮田です。

 

 

今回は色についてお話します。

この世界にはたくさんの色が溢れています。

アパレルにおいて色はとても重要。

色の組み合わせの鉄板方式や

色が相手にどのように捉えられるのか。

視覚的効果によって様々な演出の仕方があります。

 

そこで色の組み合わせのセオリー、与える印象について

お話をしていきたいと思います。

少し長くなりますがお付き合いくださいませ。

 

第1回目は色の3属性と与えるイメージについて

 

 

①色の3属性

色のわけかたについて。

いわば色のものさしで

色の3属性と呼ばれるものがあります。

・色相

(赤や青の色味のこと)

・明度

(色の明るさのこと。明るければ白、暗ければ黒に近づきます)

・彩度

(色の鮮やかさのこと。高ければ鮮やか、低ければ穏やかな色になります。)

 

これらの3つの性質によってすべての色を表し

色を分類をします。

 

・色彩が与えるイメージ

太陽の色とされる赤やオレンジは暖かく

海の色とされる青色は涼しそうに感じませんか。

暖色と寒色では感じられる温度差が3度もあるそうです。

暖かさを感じる赤~黄系統の色を暖色

冷たさを感じる青緑~青紫系統の色を寒色と呼びます。

その他の色は温度を感じられにくい色相で中性色と呼ばれます。

一時期「青いカレー」が流行りましたが

食欲を減退させる青色を使った

インパクトのあるカレーでしたよね。

一般的に赤系統の色は食材の色に近く

食欲がわくと言われています。

色の持つ視覚的イメージの強さを感じいていただけると思います。

 

・明度が与えるイメージ

明度の高い色は

軽い、大きい・膨張、柔らかいと感じさせ

反対に低い色は

重い、小さい・縮小、硬いと感じさせることができます。

赤ちゃん服に高明度の色がよく使われるのは

柔らかさや軽さを表すためです。

白と黒を比べると黒のほうが

約2倍重く感じるというデータがあります。

 

・彩度が与えるイメージ

彩度が高く鮮やかになると派手に感じられ

彩度が低く暗くなると地味に感じられます。

彩度の高い真っ赤は派手に感じられ

小豆色のような彩度の低い赤は地味に感じられます。

 

柔らかい印象にしたい場合は

明度の高いアイテムを取り入れたり

シックなイメージにしたい場合は

彩度を低くしたり

この3属性を使うだけでも

相手に与えるイメージを表現することができます。

 

例えば

 

彩度の高いタイを合わせると

パッと華やかな印象に

明度の高いタイを合わせると

柔らかな印象に

 

いつものスーツもネクタイを変えるだけで

印象を変えることができます。

なりたい印象からコーディネートを組むのも

いい手だと思います!

 

第2回はもう少し掘り下げて

色の印象を表すトーンについてお話致します。

 

Tailor Fukuoka 銀座店

宮田 ななみ

 

著者名:色彩活用研究所サミュエル

書籍名:色の辞典 色彩の基礎・配色・使い方

画像: https://www.noie.co/colorkoza