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2020.07.28

似合わない色とは何か。

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

皆様こんにちは。 

テーラーフクオカ銀座店の木村です。

 

先日、ヘビースモーカーの知人が

禁煙していると聞きました。

理由を聞いた所、喫煙に対する風当たりの

強さと時代の流れを考慮したのだとか。

何事も時代を考慮するのは重要な事ですね。

 

さて、本日は色についてのお話。

スーツに限らず服を選ぶ際に

「この色は自分には似合わない」

といった言葉を耳にする事があります。

 

しかし、果たして「似合わない色」

なんてものは存在するのでしょうか。

 

あくまで個人的な解釈の一つですが

結論から申し上げますと私は

そんなものは存在しないと思っています。

 

もちろん、色によって人に与える印象は異なります。

一般的にネイビーは落ち着いた印象を

赤系の色は、情熱的で活発な印象を与えます。

なので、人に与えたい印象やイメージが

あるのであれば、それに合わせた色を

着るのが良いと思います。

 

 

レディース スタッフ コーデ

 

 

ですが、そういったことが無く

好みの色、着てみたい色が

あるのにも関わらず

「この色は似合わない」

といったお考えを

お持ちであれば、それはどうでしょうか。

 

そもそも似合わないという言葉は

個人的主観であり、

客観的なものではございません。

当たり前のことなので

意識することは少ないと思いますが

自分は似合ってないと思っていても

周りの人は似合っていると言う。

そんな場面があると思います。

 

よくある話ですが、

これは似合わないという言葉が

あくまで個人的主観によって

定まっているからです。

もちろん、逆も然り。

 

(一般的に女性の方が色彩感覚が

優れているとは言われますが)

 

では、人それぞれが自分には

似合ってないと感じてしまう違和感。

その違和感とはなにか。

 

おそらく、その多くは「見慣れていない」

という事だと私は思います。

言い換えると「着用のイメージが無い」。

 

普段からメガネを掛けている人が

デザインの違う新しいメガネを掛けてきた時に

違和感を覚えることはないでしょうか。

そして、数日経つ頃にはその違和感は消えている。

そんな、ご経験はございませんか。

これは、普段掛けているメガネを

見慣れている、そのイメージが付いた

結果だと思います。

 

人は長い間、目にしているものに

一番安心することが多いです。

無意識のうちに、見慣れているものを

自分にとって一般的、標準的だと

思いこんでしまうのです。

これが、「似合わない色」の正体だと

私は思います。

 

そして、似合わない色というのは

普段着ることが少ないのですから

合わせ方が分からなくなっています。

結果、美しくコーディネート出来ず

余計に違和感が、、、

つまり似合わないと

思い込んでしまうのです。

 

もし仮に、似合わない色、見慣れない色と

感じられる色があれば

1ヶ月程、その色の服を着続けてみて下さい。

おそらく、だんだんとその色に見慣れて

周りからも、その色のイメージが付き

自然と似合うようになると思います。

(ある程度、コーディネートが

まとまっている必要はあると思いますが)

 

ご着用のシーンに合っている

その規範からはみ出ることが無ければ

色というものは自由に好きなものを着て

ファッションを楽しむべきだと私は思います。

もし、好きな色がありながらも

似合わないという理由で着ない

なんてことがあれば、尚の事。

 

ですので、「似合わない色」なんてものは

存在しないと思っています、私は。

 

 

銀座店 木村

 

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