【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】

こんにちは。

新宿店の長谷川です。

今日は化学繊維の一つ、

ポリウレタン（polyurethan）についてのお話です。

衣料用に使用される

ポリウレタン繊維（別名スパンデックス、spandex）を

一言で説明するのであれば

「高弾性繊維」。

字の如く、高い弾性力を持った

ゴム状の繊維です。

天然ゴムの代替品として

ドイツで開発され、1937年から実用化されています。

このポリウレタンが生地にブレンドされることによる

生地へのメリットは沢山ありますが、

代表的なものをあげると

・伸縮性（ストレッチ性）が生まれる

・シワ回復性、引張強度、耐摩耗性に優れる。

・染色性がある

…etc

皆様に身近なアイテムで

ポリウレタンが使われているものですと

靴下、水着、包帯、ウレタンマスク…etc

我々が取り扱う生地でポリウレタンが

ブレンドされているシリーズでしたら

Tollegnoの3Dウール、REDA  FLEXO

などなど。

私たちが想像するよりも

遥かに身近な繊維です。

他の繊維の糸に交編、交織させて

用いる場合が多く、

1〜2%ブレンドさせるだけでも

その実力を発揮します。

衣料用だけではなく

工業用製品にも用いられるほど

汎用性の高いポリウレタンですが、

一つ大きなデメリットがあります。

それは、「劣化すること」。

ポリウレタンのゴム弾性は

半永久的に持続する訳ではなく、

製造されてからの寿命は約3～5年程と言われています。

ポリウレタン入りの靴下が

履いているうちにへたってしまったり、

合成皮革のジャケットなどが

剥がれてしまうのはそのためです。

繊維にも様々なメリット・デメリットが有り、

現在でも高機能繊維が開発され続けています。

スーツに限らず、

衣類に使用されている

繊維の特性を知ると

洋服選びに役立ちますので

ぜひご参考になればと思います。

新宿店　長谷川

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