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2021.12.20

プリンスオブウェールズチェックを見ながら、春夏のスーツを考える。

【Tailor Fukuoka Ginza Blog】

 

皆様こんにちは。

テーラーフクオカ銀座店の木村です。

 

先日、ヴィクトリア朝の

英国製ステッキを購入しました。

保証、確証はありませんが

おそらく、象牙のハンドルに

木製シャフト、鉄芯に真鍮を巻いた石突に

純銀製のリングと中々いい雰囲気です。

地面を叩いた時の音が非常に

小気味いいです。

 

 

さて、本日はこちらのご紹介。

 

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【Fabric】14-1745

 

【Order suit】

Standard line ¥46,000+tax(¥50,600)

Prestige line ¥66,000+tax(¥72,600)

※Option料金は別

 

グレンチェック。

では、ありません

よく見ていただくと

グレンチェックにサックスブルーの

オーバーペーンが切ってあります。

 

ご存じの方も多いと思いますが

この柄プリンスオブウェールズチェック

と言います。

英国皇太子が好んで着用したので

そう呼ばれるのですが

正直、現代ではまとめて

グレンチェックと呼称される事も

多いので私はあまり

言い方は気にしません。

時と場合で言い分けています。

ちなみに、イタリアではガレスと

呼ばれるものです。

 

イメージ的には、こちらの生地のような

ブルーのオーバーペーンが

が入ったものを想像する事も

多いと思いますが

これはブルーの他にもピンクも

正式な色という話もあります。

現代、出回っているものには

それ以外にも、様々な色があると思います。

 

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元々は喪を表すタータンの一種

だったのですが

今では、すっかりクラシックな

英国らしい柄というイメージが

ありますね。

 

普通のグレンチェックよりも

上品で色っぽい雰囲気が

魅力で素敵です。

 

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で、何故この生地をご紹介したのか

というと、もう12月も終わり。

あっという間に、来年になります。

来年に作る私物のスーツの

構想をしていたのです。

 

王道の紺無地、オフホワイトの麻のスーツ

英国式なダブルブレザー、、、

何を作るか考えていた時に

思い出したのが

プリンスオブウェールズチェック

でした。

この数年、夏はジャケパンスタイルが

多かったのですが

もう飽きたので今年の冬にやった

クラシカルな装いを夏も継続しようと

思っており、この手の生地で

作ろうと思ったのです。

(今回、ご紹介している

生地は秋冬用の生地です)

 

洋服がお好きな皆様も

もう、そろそろ春夏の装いを

考えられた方がよろしいかと思います。

 

この、何を作るか考えている

時間が、一番楽しいですしね。

 

銀座店 木村