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ブログ2022.02.06
最近のスーツは太くない。
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の木村です。
先日、私物のスーツをオーダーしました。
オーセンティックな紺無地を一着と
クラシカルな要素を
強くしたスーツを二着。
今から仕上がりが非常に楽しみです。
さて、本日はこちらのご紹介。
スーツのサイズについてです。
最近では様々なショップで
タック入りのスラックス
股上もしっかりあって
ゆとりもあるサイズが
展開されているので
以前ほど極端なサイズのスーツは
見かけなくなりました。
それに、伴って
「最近はゆとりのあるスーツが流行っている」
というような文言を
見かける事がないでしょうか。
確かにこの数年でスーツのサイズには
確実な変化がありますので
決して間違いではないと思いますが
個人的には、この言い方は正確ではないと感じます。
正確には
「今まで細すぎたスーツのサイズが普通になっている」
だと思っております。
元々、スーツのサイズというのは
自然に体にフィットさせて
男性の体を一番カッコよく見せられるように
設計されているものですので
極端に太くも細くもなる事はないはずです。
サイズだけでいえば時代や国によっても
様々なものがありましたが
それでも、これまで辿ってきた
歴々のスーツのサイズから見ても
数年前までに流行っていた
スーツのサイズというのは
あきらかに細すぎるサイズでした。
そのサイズに慣れてしまっていると
そこからの比較で
最近のスーツはサイズが太いと
感じてしまう事があるのだろうと
思いますが、そもそもの基準値が違う訳で
昨今のスーツのサイズは
実は普通なのです。
ですので私は
「最近のスーツは太くない」と思うのです。
銀座店 木村