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2019.05.01

ジャケット＆パンツの合わせ方

【オーダースーツ TailorFukuoka Blog】

こんにちは
テーラーフクオカ銀座店の豊島です。

これから春夏シーズンも本格化してくるシーズン。
秋冬はスーツしか着ないという方からすると
この時期の上下の合わせ方が苦手なんだよなぁ～。。。
というお声も多くいただきます。
そんな時にお話させていただくのですが
ジャケットとパンツの組み合わせにも
ある程度のルールといいますかセオリーが存在します。

本日はジャケパンの組み合わせ方、
あれとこれは合うのか合わないのか。。
などなどを書き出していきます。

まず基本的なことですが
ジャケットとパンツ(スラックス)には
①色の差が必要です。

例えば半世紀以上前から続く大定番である
ネイビーブレザー×グレースラックスの
色の合わせを連想していただければ
イメージしやすいと思います。

この原理を応用すると
きっと真夏のシャツ×パンツの
コーディネートにも役立ちます。
白シャツにはライトグレーよりも
ミディアムグレーの方が合うなどなど

上の画像とは逆にジャケットに
明るい色を挿す場合には
例のルールに則っていけば
パンツはやや濃い色のものを持ってきたほうが
バランスは取りやすいのです。

↑極端に表現するとこうです。
白地のジャケットに濃色系のボトムスが
ベターと言われています。

スタイリング上一番むずかしいのその反対です。
ネイビージャケットにネイビーやブルーのパンツなど。。
意図的にそういった合わせをすることもありますが
多くの場合、目も当てられない感じになりがちです。

それから次の決まりは
②柄の数を絞ることです。

ジャケット生地というとスーツ生地にはない
たくさんの色柄を楽しむことが出来ます。
例えば代表的なチェック柄のジャケット地での
コーディネートを考えていきましょう。

上記の画像をご覧いただきますと
ブラウンの大ぶりのチェック柄ジャケットに
デニムシャツ(無地)と
エクリュのコットンパンツ(無地)を合わせています。
この画像の場合チーフには
やや主張のある色と柄を挿している程度。
この程度がいい塩梅と思っています。

インパクトのある柄と合わせる他のアイテムは
基本的に無地、または無地に準じるものを
合わせるのがベターとされています。
もちろん例外はあり意図的に
マッチングさせるのはここでも◎です。
ただこのスタイリングに
ちょっとでも苦手意識がある場合には
避けたほうがきっと皆幸せです。

もしお召しの
ジャケット・シャツ・パンツ(+ネクタイ小物)すべてに
不規則な柄が入っている場合には
柄の魔術師とかでない限りは
すぐに柄を無地を取り入れてください。。
(通勤中などに実は結構お見受けします)

次に③素材感が近似であること。
わかりやすい表現のため“素材感”と
表記させていただきましたが
例えばつややかなネイビーブレザーに
ゴリゴリのツイードのパンツは合わせないように
近い風合いの生地同士のほうが
うまくいくことが多いのです。
(例えばブログ序盤に載せたネイビーブレザーには
きちんと感のあるライトグレーのスラックスを
合わせているように)

上の画像はウールシルクリネンの
少しラフなホップサックJKですが
それに軽くウォッシュのかかった
デニムを合わせています。

なので素材感というよりは
“雰囲気”と言ってしまったほうが
良いのかもしれません。
(すごい抽象的ではありますが笑)
ジャケパンという上下違う合わせする原理上
良くも悪くもなんでも組み合わせが
出来てしまうわけです。

例えばザックリしたシワ感たっぷりの
リネン(麻)ジャケットに合わせるパンツとしたら
ツヤッツヤのスーチング(スーツ生地)のスラックスではなく
コットンパンツまたはリネンパンツや
ざっくりしたフレスコ素材の
ウールパンツなどが好ましいはず。

別の2つのルールに比べ
分かりづらいかもしれませんが
実は全体の雰囲気を演出する上では
結構大事なことです。

ちなみにこれまでシャツの柄や素材に関して
書いておりませんが原則同じことが言えます。
ジャケパンをする上で
シルキーな艶っぽい生地のシャツよりは
オックスフォード地やデニム
シャンブレー、リネン素材など
少しだけラフに見えるような表情のものが
よく合います。
なのでジャケパンの多い春夏シーズンは
スーツ・ジャケパンどちらにも転用可能な
ロイヤルオックスフォード地などの
受注が増える時期です。

小難しく聞こえるかもしれませんが
上記三点を抑えておくだけで
ジャケパンスタイルは見違えると思いますし
スーツスタイルよりも
よりスタイリングの醍醐味と言いますか
楽しさを感じていただけるはずです。

世の中的にも今ジャケパンスタイルは
拡がっている分野でこれから更に
こういった着こなしが重要になっていきます。

我々がその一助になれれば幸いです。。
より詳しくはスタッフに
ご相談いただければと思います。

銀座店豊島

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