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ブログ2015.08.20
先駆けBlog~ボリュウム欲を満たす存在~
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
-閑さや 岩にしみいる 蝉の声-
松尾芭蕉
蝉の鳴き声しか聞こえないこの状況。
静けさをつのらせるその声は、
まるで岩にしみいっていくようだ。
芭蕉が我がふるさと山形で詠んだ句になります。
皆さまこんにちは。
銀座店の永遠の俳人志望こと斉藤です。
8月といえば唸るような夏の暑さと
仰々しいセミの鳴き声に、もううんざりですわ
の一言に尽きますが、
上の句を読み上げ、その字面を眺めていると
なぜか涼感を漂わせてくれます。
熱感代表斉藤。
芭蕉の域に達するまで精進する次第であります。
というわけで
今回のご紹介はこちら。
そう。
秋冬のオーダージャケット生地です。
おいおい斉藤。熱感がなんだとか
猛暑日がなんだとか文句たれておきながら、
暑苦しい話題かよー。
芭蕉ばりの涼感を頼むぜー。
と、思ってらっしゃる方も
中にはおられるかもしれませんが、
ノンノンノンです
(人差し指を立て、
リズムよく左右に振りながら)。
ファッション業界の衣替えは早いのです。
さらにオーダー業界はお渡しまでお時間を
いただく関係上、より顕著にあらわれます。
そして秋冬ジャケット生地といえば
このボリュウム感。
横目で涼しげに見ている春夏ジャケット生地と
比べるとこれまた顕著。
積む生地枚数にも
制限が出来てしまうほどのボリュウム感。
色味が暖色系中心へと変化するのも特徴。
なにかとボリュウム感を欲する
あの肌寒い季節。
先駆け的存在となるべく
今時期からのお仕立てに着手なさる
オシャレ番長をお待ちしております。