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ブログ2017.06.25
生地に関する浅~い蘊蓄
【Tailor Fukuoka 新宿店ブログ】
まいど^^
おっと・・・ついつい昔のくせが、、、
いつもテーラーフクオカのブログを
ご覧頂き、誠にありがとうございます。
新宿店:南でございます。
早いもので新宿に異動になり、
ひと月が経ちましたが・・・
まだまだ皆様のお顔とお名前等
把握できず、ご迷惑をお掛けして
申し訳ございません。
早く覚えられるように、
脳トレをしないと・・・^^
今しばらく、お時間を頂きたく
お願い申し上げます。
とは、云え・・・
この歳になると新しい事を保存
しようとすると、
貯めていた記憶が一つずつ消えていく
という悲しい現実が・・・^^
さて、本日は「生地に関する浅~い蘊蓄」
と、云う事でその第一弾として
「ストレッチ素材」について。
「伸びる生地が欲しいのですが」とか、
「ストレッチの生地ありますか・・・?」
など、お問い合せを頂く事が多々ございます。
ズバリ・・・素材として「ストレッチ」
と、呼ばれるものはございます。
正確に云うと「ストレッチ性の生地」
と呼ぶのがいいかもしれません。
私どもテーラーフクオカでご案内させて
頂いておりますのは、
「ストレッチ性の生地」です。
あくまでも、素材としてのご案内になります。
現在、テーラーフクオカで
ご提案できるストレッチ素材は
■ウール100%のナチュラルストレッチ
簡単にいいますと、150cmで仕上がっている
生地を横に引っ張って162cm以上になる
つまり、8%以上伸びる物を「ストレッチ性」
があると謳ってもいいと、
日本毛製品検査協会の基準で認められています。
■PTTストレッチ
伸縮性のあるポリエステル繊維を使用して
ストレッチ性を持たせる
■ポリウレタン混紡のストレッチ
合成ゴム素材を混紡してストレッチ性を持たせる
*注・・・ポリウレタンは経年劣化致します
(ゴムが切れる状態・・・元に戻らない
つまり、伸びたままの状態になったり、
その素材自体が切れて表面に
出てきたりします)
以上がオーダースーツ屋でいう
「ストレッチ性の素材」であります。
私も今夏イタリアZIGNONE社の
「E-MOTION」という、
ナチュラルストレッチ素材でオーダー
しました。
確かに8%とはいえ、伸びると
着心地 特にタイトなパンツの
履き心地は上々です。
ここで、ひとつ皆様に
ご理解頂きたいのは、
あくまでも、「ストレッチ性素材」
だと云う事でございます。
巷で謳っている
「タテヨコ伸びて着心地快適」
とは、別物と考えて頂ければ幸いです。
同じ生地で同じ物を
何百着~何千着と作るレディメイドの生産は
その生地に合わせた糸・芯地等(副資材)
を準備して、
一気に生産していきますが、
オーダースーツとなりますと、
一着一着 色も柄も素材も
そして、型紙も変わります・・・
もちろん生産効率を図る為
同系色の物を同じラインで流すとか
の工夫は致しますが・・・
ストレッチ性素材だから・・・
等の工夫は未だできておりません。
皆さまにもご理解を頂ければ
幸甚に存じます。
本日は言い訳っぽい内容に
なりましたが、
生地に関する
「浅~い蘊蓄 その①」
でした。
本日は画像もなにもない
南のブログにお付き合い頂き、
ありがとうございました。
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