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ブログ2020.07.29
スペア生地こそ掘り出し物が多い
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ新宿店の加藤です。
今回は新宿店のスペアパンツコーナーに
目をみはるような生地が多くあり
これはと思ったものがありますので
ご紹介いたします。
そもそも我々はバンチブックからではなく
現物として取り扱っているため
お客様へお求めいただきやすくご提供できていますが
直接現物を扱っていると
半端に生地が残りキレイに
生地がなくなることは中々ありません。
そのためスペアパンツ付きのスーツ生地は
在庫のある生地ないしは現物の1着分としてはかなり長い生地から
お選びいただけます。
そしてここ最近スペアパンツ付のコーナーの
掘り出し物が増えてきております。
今回はいくつか抜擢をし
紹介をさせていただきます。
はじめはこちらの生地。
Alfred Rodina 660-7004
Made in Italy Wool 100%
¥71,000+tax~ (スペアパンツ付き価格)
アルフレッド ロディーナの
ナチュラルストレッチのきいた生地。
オリーブでもなくミントほど明るくなく
繊細な色使いが特徴的です。
とはいえ無地なので派手さはなく
生地本来の良さが顕著に出ています。
弾力があるのでステッチを入れると
良い凹凸が生まれそうです。
ナチュラルストレッチでまず挙がるのは
トーニャのエストラートですが
トーニャに比べこなれた価格展開ができるのが
ロディーナの強みです。
ただし、こちらはツイルのため夏に着用するのは
おすすめできません。
触った感じだと中肉で、日本の気候を考えると
10月中旬からお召しいただくとちょうど良いはずです。
続いてはこちら。
Made in England Wool 100%
92-2796
¥77,000+tax~ (スペアパンツ付き価格)
生地耳にブランド名がないため織元の詳細は不明ですが
「Cashlux」とコレクション名が表記されています。
恐らく推測では「Lux」とは照度の単位として使われています。
訳すと光、光沢などが一番しっくり来るかもような気がします。
その名の通り平織りですが
鋭い光沢と感じの良いぬめりがあり
高貴な印象があります。
上記の生地と同様に無地ですが影や
光の当たる角度によって表情が豊富。
スラックスはプリーツをつけるとエレガントに見えそう。
こういった発色の良さはどうしてもイタリアが得意なイメージがありますが
英国も負けず劣らず、堅牢な色気を重視するのであれば
今回はこのCashluxに軍配が上がりますね。
面白い生地はたくさんありますが今回は
あえて無地でも色味に遊びのある2点を
ご紹介しました。
2パンツでスラックスのデザインを
1本ずつ変えると
同じ生地でも見え方の変化は
大きな影響が出てきます。
その変化を肌で感じると
さらにオーダースーツの面白さが
わかりやすいですよ。
Tailor Fukuoka 新宿店 加藤
Staff投稿者加藤 [Kato]
入社以来トラッドファッションを得意としているため
クラシックな提案などに定評あり。
現在新宿のシューケア担当として店内の靴やお客様のシューケアの
アドバイスなどを行っている。
こうみえても全国大会出場経験のあるバスケットマンでもある。