Blog
ブログ2022.05.20
メンズ・レディースでおススメする生地は違う!
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
こんにちは。
Tailor Fukuoka銀座店の泥谷でございます。
皆さま、もうご存じの方も多いと思いますが、
Tailor Fukuokaでは、新宿店・銀座店・青山店の3店舗内で
レディースのオーダースーツ『Signature』を展開しております。
カップルやご夫婦でご来店頂くことも多く、
この頃店内にレディースご注文の
お客様が増えたことがとても嬉しいです。
ありがとうございます^^
そこで、今回のブログは、
メンズスーツ・レディーススーツ、どちらも担当させて頂いている
私が思う、メンズに似合う生地とレディースに似合う生地について
ご紹介したいと思います!!
まずは簡単に、
メンズスーツとレディーススーツの一番の大きな違いと言えば
レディーススーツには”スカートがある”という所です。
当たり前でしょ。というようなことですが、
実はこれがどの生地をおススメするかに
結構影響してきます。
ではまず手始めに、ネイビーの生地でご紹介していきます。
【Fabric】
[左] 40NS-4052 W100% 国産
[右] 25-3214 W70% M30% SAVIL CLIFFORD
何となく、お分かりだと思いますが、
[左]がレディースにおススメのネイビー。
[右]がメンズにおススメのネイビーです。
普段メンズスーツを着用の皆さまからしてみると
[左]はネイビーには見えないかも知れませんが、
ネイビーに関しては、レディーススーツの場合
既成のリクルートっぽいスーツが殆どになるので、
せっかくのオーダーならばと、すこし明るめのトーンの物を
おススメします。
また、女性は曲線が多いので、
柔らかい薄手の生地をご案内することが多くあります。
冒頭にお話しした、スカートタイプにも
この柔らかい生地というのが良く合います。
一方のメンズスーツにおススメのネイビーは
糸が太く、ずっしりしていて色のトーンも濃く、
硬派な印象を持った生地で仕立てるのがカッコいいと思います。
また、素材にも注目。
最近は張り感のあるモヘアが混紡されている生地は人気が高いです。
ブログでも紹介していますので是非ご覧ください。
【Fabric】
[左] 92-206 W100% SORRISO
[右]25-3224 W100% CANONICO
続きまして、チェック柄ではどうでしょうか。
こちらも同じく、
[左]がレディース・[右]がメンズです。
メンズスーツにとってチェック柄は
物によってはカジュアルかフォーマルかを分けるものでもあると思います。
柄がハッキリしているチェックは仕事ではちょっと…と
敬遠されることもしばしば。
ですので、おススメは同色系で柄が小さめのものや
クラッシックな写真のようなグレンチェックが◎
一方のレディースは、普段から柄物に慣れていますし
レディースは”ジャケットを羽織っている”というだけで
かっちり感を演出できますので、
写真のようなはっきりしたチェックでもサラリと着こなせてしまいます。
【Fabric】
[左] 25-3203 W100% TRABALDO TOGNA
[右] 25-3264 W60% L40% GUABELLO
最後はこちら。
[左]がレディース・[右]がメンズ。
ブラウン系です。
写真だと分かりにくいのですが、
[左]レディースはグレーとブラウンを混ぜた中間色位のお色。
こちらの生地のブランド「TRABALDO TOGNA」は
化学繊維を使わないにも関わらず、
ストレッチが抜群に効くことで有名なのですが、
メンズスーツに比べ
タイト目に作る事も多いレディーススーツに
とてもおススメです。
また、上のネイビーの生地同様、
グレーが入ることによって、くすみカラーとなり、
そんな柔らかで繊細な色使いが得意な
ブランドのTOGNAはレディースに合いやすいです。
逆にメンズには、ブラウンは渋さがあるのもがおススメ。
中途半端に明るい色やグレーが混ざったくすみカラーだと
引き締まった感じがでず、輪郭がぼやけて見えます。
長いブログとなりましたが、
メンズ・レディースをどちらも担当している私は
このような違いを感じ、
よりお客様を魅力的に魅せるスーツを仕立てられるよう、
ご提案しています!!
少しでも興味深く読んでいただけたら幸いです。
Tailor Fukuoka銀座店 泥谷