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ブログ2023.11.20
眠れる極上品。。
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ新宿店の豊島です。
煽りとかではなく、
とんでもない生地が自店のストックに
入っておりました。。
店舗のスタッフにも話したところ
皆唸るような生地だったので
こちらでご紹介します。
No. S-ES4SSF-5071J9
Standard Line ¥69,000+tax(¥75,900)
Prestige Line ¥89,000+tax(¥97,900)
Charles Clayton Made in England.
RARE AND LUXURIOUS 100% ESCORIAL WOOL.
雰囲気のいいミルド調のグレンチェックだなと
以前から存在は認知していたのですが
この度きちんと確認してみると
なんと王の繊維と名高い“エスコリアル”ウールです。
それも100%と。。
しかも手掛けているのは英国の細番手生地の扱いにおいては
定評のあるCHARLES CLAYTON(チャールズ クレイトン)社製。
言わずもがなMade in Englandです。
しかも価格も上記のとおりですからね。。
ご存じの方も多いかもしれませんが
稀少がゆえにややマイナーかと思いますので説明します。
まず初めに大まかに言うとエスコリアルとは
『ウールでありながらカシミア以上に細い原毛を産む羊のこと』です。
スーツなどに用いられるエスコリアルウールは
約13マイクロンとされていて
カシミアは大体15マイクロンほどとされているので
このように羊毛でありながら
カシミア山羊以上に細い繊維径なのです。
大体Super200’sほどということになります。
耳にもあるとおりまさにレア&ラグジュアリアスな素材なのです。
ただ、安く仕入れられた理由はわかりました。
こちらは生地の長さがより必要なチェック柄のわりに
3.0mと若干短い生地カットなのです。
おそらくほとんどの方が
シングルブレストの2Pスーツとなると思います。
(細身で小柄な方ならなんとか3P?くらいの長さで
大柄な方だったらギリギリ取れるか、くらい)
短メーターの生地は問屋さんは
かなり割安でも投げ売る場合も多いため
この生地にこの値段がついているのは
そういった要因と思われます。
自身の私物として仕立てることも考えましたが
私も過去に秋冬もののグレンチェックは所持していますし
実はこれから作ろうと寝かせてあるグレンチェックもあり。。
とまぁ様々な事情から
だったら愛読者様のお目に入れて
この目で旅立っていくのを見届けよう、
と思った次第です。
私もかつてこの“エスコリアル”で
一着誂えた経験がありますが
とにかくクオリティーは担保いたしますので
風合いのいい秋冬素材でグレンチェックで
スーツをオーダー…なんてお考えの方がいれば
この眠れる極上品をご検討ください。
※ちなみに他店にも在庫なく
一点物につきご容赦ください。
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長