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ブログ2023.05.31
長く使い続けたいシャツの筆頭
【オーダースーツ Tailor Fukuoka Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ新宿店の豊島です。
本日はただ一点の生地に
フォーカスを当ててご紹介します。
TYKC-1055-1
この生地の主な特徴は
3つあります。
①「100番手双糸」
我々としては手触りと実用的な生地の強度や物性を考えた時に
最もバランスの取れた糸はこの100番手双糸です。
100/2 ×100/2と表記されることも多いですが
この表記のほうがより糸構造は理解していただきやすいと思いますが
100番手の細さの糸を2つひいて一本の糸にしたものが100番手双糸
100番手双糸の生地というのは
基本的にはそれを縦横ともに使っているという意です。
②「イージーケアコットン」
100番手のキメ細かな生地でありながら
防シワ性に富んだイージーケア加工が施されているので
着用していても肘などにもシワはほぼ寄りませんし
シワの伸びた状態で一日着用がかなうので
ドレス顔をしたシャツとしては加点要素かと思います。
③「サテン織り」
こちらの生地は
ポプリン(ブロード=平織り)でもなく
ツイル(綾織り)でもなく
サテン(繻子織り)の生地組織です。
これが豊かなツヤとドレープ性を生んでいます。
強いてデメリットを挙げるなら
ドレープ性が強いため
生地にハリ・コシはないため
ボタンダウンやカッタウェイなどの
エリの立ち上がりが肝になるような
デザインには不向きです。
この100番手双糸×イージーケア×サテンの
3点を併せ持つ生地というのも
なかなか貴重なシャツ生地です。
これを機に取り上げてみました。
私もドレス用に一枚仕立てましたが
数ある私物のシャツの中でも
大切に長く使い続けたいシャツの筆頭
といえる一枚になったので。。
数枚分ストックしておりますので
どうかご用命の際はお申し付けください!
追伸
実はもうひとつ取り上げたい
シャツ生地があるので
近くご紹介いたします。
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長