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ブログ2023.11.26
VBC・21マイクロンシリーズを考える
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ新宿店の豊島です。
先日、メンズ誌のTHE RAKE(2023/11)に
CANONICOの21マイクロン原毛について
取り上げられていました。
本日はCANONICOの
21マイクロンシリーズについて
少しだけ深掘りしていきます。
秋冬はこのコレクションからお仕立てになる方も多く
リピーターの方も後を絶ちませんが
今では21マイクロンの原毛を使ったコレクションは
私も把握しきれていないほど存在します。
もともと小さなコレクションだった21マイクロンシリーズが
どうしてここまで展開されるに至ったかというと
一般的な英国の生地同様に
経糸・緯糸ともに双糸で織り上げられていて
かつ、かなりの強撚糸なため生地には相当なバネがあり
強力な防シワ性、耐久性を有していまして
それでいてずっしりとした
イタリアンファブリックメーカーらしからぬヘビーウエイト。
これが軽くしなやかなで光沢豊か、というような
イタリアン生地に対してのマンネリ感が漂っていた
時代の空気とマッチしたといいますか…
モノの質によるところが一つ。
それに加えて業界でも英国贔屓としても知られる
VBCクリエイティブディレクターの
フランチェスコ氏主導のもと繰り出された
コレクションであるというのが
そのものの質よりも
大きかったのではと私は思います。
受け手としては当時しなやかな生地が主流になっていた中
同氏のその経験や感性に裏打ちされた何かを
この21マイクロンシリーズをリリースしてきた一手に
感じたり、思い巡らされるものがあったのです。
私もこの同シリーズの生地を用いて
スーツを手掛けてきましたが
この服地の仕立て上がりには
幾度も助けられています。
まだ実際触れたことがない方は
ぜひご体感ください。
従来のカノニコが手掛けてきたクリアな素材感からの
良いギャップに裏切られること請け合いです。
※今日現在でTailor Fukuoka新宿店には
30着分(30柄)ほど在庫しております。
Order Suit
Standard Line ¥69,000+tax(¥75,900)~
Prestige Line ¥89,000+tax(¥97,900)~
新宿店 豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長