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ブログ2024.06.15
思い出のドイツ生地
【Tailor Fukuoka Kichijo-ji Blog】
皆さまこんにちは!
テーラーフクオカ吉祥寺店の斉藤です。
吉祥寺店に移ってまいりまして
1カ月余りが経ちました。
例のごとく生地整理をしていたところ、
懐かしい生地が出てきましたので
そのご紹介です。
No.YMIP-060 W100% 3.0m
Fabric:BECKER ~Made in Germany~
StandardLine ¥49,000+tax (53900)
PrestigeLine ¥69,000+tax(75900)
実に珍しいドイツ製の生地「ベッカー」。
ドイツ製のスーツ生地を検索してもヒットせず、
ベッカーについても全く詳細が見つかりませんでした。
私が懐かしさを覚えたのは、
入社1年目に初めて紺無地のスーツを仕立てたのが、
この「ベッカー」の生地だったからです。
青山店での仮配属期間中に
当時青山店に在籍していた豊島を捕まえて、
あーでもない、こーでもないと思案して
スーツを仕立てたことがつい昨日の事のようです。
その当時は若気の至りもあり、
もれなく二人(?)ともひねくれていたので、
癖の強いスーツを仕立ててしまったため、
今となっては手元に残っておりません
(紺無地のスーツには余計な手を加えない方が
賢明であるという教訓を得ました)。
久しぶりにベッカーの生地を目の当たりにして、
どうやら10年前と生地の好みは
大きく変わっていないようで、
改めて良い生地だなぁと思いました。
今在庫としてある生地は、
堅実なゲルマン魂が漂ってきそうな
グリーングレーの少々味のある色ですが、
ほどよく油の抜けたシャリ感は
サマースーツにはもってこいです。
自身のノスタルジーに浸ったお話でしたが、
生地自体は良いものですので、
珍しいドイツ生地が気になれた方は
ぜひ見にいらしてください。
※生地の長さが3.0mのため、
スーツ上下分の作成となり、
ご体型によっては作成が叶わない場合も
ございますので、ご了承くださいませ。
斉藤