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ブログ2025.01.01
あのダブルネーム生地がありました。
【Tailor Fukuoka Kichijo-ji Blog】
皆さまこんにちは!
テーラーフクオカ吉祥寺店の斉藤です。
新年あけましておめでとうございます。
本年もテーラーフクオカを
何卒よろしくお願いいたします。
年明け間もない今日この頃で
まだまだ冬真っただ中ではございますが、
これからスーツを仕立てるとすれば、
仕上がりは2月末から3月上旬。
少々気が早いかもしれませんが
受け取り時には初春の頃を迎えます。
そのタイミングでちょうど良く着れそうな生地をと
探し回っていたところ、
まだこの生地があったのか・・・!というものが
ございましたので、ご紹介いたします。
【QUAREGNA×Col Salto】 -【クアレーニャ×コルサルート】-
(上)No. 【TS-7010】 Wool 100% 3.1m
(下)No. 【TS-7012】 Wool 100% 3.1m
Order Suit Standard Line ¥【64,000】+tax(¥【70,400】)
Order Suit Prestige Line ¥【84,000】+tax(¥【92,400】)
イタリア生地のメッカ、ビエラ地方にて
1960年に創業された“クアレーニャ”と
我らがテーラーフクオカのオリジナルネーム
“コルサルート”のダブルネーム生地。
2017年に生地問屋を介して実現した
テーラーフクオカ初となる
「made in Italy」の完全別注生地で、
その当時の若かりし斉藤も
舶来物の耳に“Col Salto”の文字が入っている様子を見て
鯛やヒラメの舞い踊りよろしく、
テンションがあげ⤴⤴になった記憶がございます。
(朝ドラを観てるのでギャルに影響されてます・・・)
現在のクアレーニャを調べるに、
あのイザイアグループの傘下となったようで、
最近はイザイアのプレタ向け(既製品)の
生地供給がメインとなっているようです。
元々ラグジュアリー路線の生地作りを
得意とするメーカーでしたが、
今考えると非常に貴重な取り組みだったように思います。
吉祥寺店に現存する生地は
ブルーグレーとチャコールグレーの2色。
もちろんいずれも一点ものとなります。
ブルーグレーの生地は
細かい縦縞の織りが施されていて、
かすりがかった様子は
デニムのインディゴ感を彷彿とさせます。
チャコールグレーの方は、
いわゆるシャークスキン。
ギザギザと波打つ織り柄は
目を凝らさないと解らないレベルですが、
生地に奥行きを感じるのは
シャークスキンの「ソレ」によるものです。
どちらの生地も、
色・柄共に控えめなうえに、
前述の通り、春秋に着用するには
実にちょうどいい服地です。
貴重なダブルネーム生地。
手前みそではございますが
服地に自らの「名」を冠するということは、
それなりの覚悟があってのことです。
2025年の一期一会初めに
いかがでしょうか。
斉藤