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ブログ2025.04.06
ドンゴロスについて詳しく。
【Tailor Fukuoka Shinjuku Blog】
こんにちは
Tailor Fukuoka新宿店の豊島です。
ご利用の皆様のもとには
おハガキが届いたことと思いますが
今季我々テーラーフクオカで
最もホットな生地といえるのが
このドンゴロスです。
このドンゴロス
実は和製英語でして
DUNGAREES(ダンガリー)が訛って
ドンゴロスとなった説が有力です。
(個人的にはこの、訛って後に…シリーズ
全く腑に落ちていません)
主にズタ袋などに使われる生地を指し
基本は家具やラグになどに用いられるのが
一般的な織地ですが
この度服地用に企画された生地を
仕入れる機会を得て買い付けました。
表記上は450g/mとありましたが手元にスケールで
詳しく量ったところ、なんと490g/mあり
しかもこの生地は生地幅がやや狭いため
もしこの生地が通常幅の152cmあったとすると
換算500gオーバーと…
高騰するリネンを100%贅沢に使い
織り上げたスーパーヘビーな1着。
実はこう見えてかなりラグジュアリーな
生地作りといえます。
糸番手は6番手双糸です。
生地を扱っている側からすると
「え?この番手で双糸なの?!」となるのですが
正真正銘双糸でした。
なのでリネン糸でよく扱われる単糸でいうと
3番手相当の太さ。。
ピンとこない方もいると思いますが
身近にある太い糸の代表的なものでいえば
紳士服用のボタン付け糸。
あのかなりしっかりした糸で
およそ20番手双糸か30番手三子糸が相場ですから
なんとなくスケール感がお分かりいただけるでしょうか^^;
それよりも遥かに太い糸で経糸緯糸ともに
織り上げられているのです。
この番手で更に双糸使いになっているということは
それはそれはタフネスな生地というわけです。
春夏に展開される生地として
ここまでのウエイトの生地は
これまで取り扱いがありませんでしたが
リネンとはいえここまでのウエイトまで持っていくと
ハリコシと自重があるため小ジワは寄らないという
副産物もあることが上記実物をみているとよくわかります。
とはいえリネンの顔つきは確かにしているんですよね。。
最近ここまでのヘビーウエイトリネンは
ほとんど出回らないため
お触りになったり持ってみるだけでもどうぞ!
ただし!メーカー廃盤が決まっており
自社で買い付けた分で売り切り商品となるため
ストックがあるうちでお願いします。
DUNGAREES-ドンゴロス-
(No.55-819F,820F,821F)
Order Jacket
Standard Line
¥47,000+tax(¥51,700)
Prestige Line
¥62,000+tax(¥68,200)
豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]

服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長