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ブログ2025.02.04
リネン素材は夏だけのモノ??
【Tailor Fukuoka Kichijo-ji Blog】
皆さまこんにちは!
テーラーフクオカ吉祥寺店の斉藤です。
2025年も早いことにひと月が過ぎ、
すでに2月が始まっております。
黙々ともぐもぐと恵方巻は食べ終えましたでしょうか。
そんな2月はおハガキでのお知らせ通り、
リネンデニム生地でのお仕立てをご提案しております。
一見感インディゴの乗ったデニム生地ですが、
素材はリネン100%で、コットンデニムほど硬すぎない印象。
未だ10℃らへんの気温を示している毎日ですので、
カサカサのドライタッチへの接触に
脳内転換がうまくいかず
少々混乱されるかもしれませんが、
リネン素材は何も夏に限ったモノではない
という起点からの今月のご提案です。
昨今の日本の気候には風情がなく、
四季折々なんて言葉は死語寄りの死語に
なりかけているのは皆様も重々お感じかと思います。
その二季になりかけている
この頃の気象ルーティーンを鑑みるとすれば、
秋冬物をしまい終えた頃には
終わりの見えにくい長ーい夏が始まりだします。
そんな混沌の中でも
ファッション的視点の端境期とされる時期は存在しており、
「どっちつかずな時期だけど気候的はもう夏だよね!?」
というタイミングから活躍しだすのがリネン素材。
リネンならではの節感や乾燥感は
涼し気な印象を与えますが、
早々と夏のような気候を迎えるのなら、
着始めてしまってもいいじゃないかというのが
この話のつまるところ。
昨今大人気のアイリッシュリネンも
ヘヴィなウエイトが手伝ってか、
涼しくなり過ぎることがないことから、
春秋モノに採用されることも増えてきています。
奇しくもRAKEの最新号でも、
ウールリネンギャバジン生地を取り上げており、
アパレル業界の発信者側からも、
1月にリネン素材の話がされるということは
つまりそういうことなのだと思います。
(↑掲載のトリプルネーム生地はすごそうです・・・。
それにしても中村氏と鴨志田氏は引っ張りだこ🐙ですね)
もちろん素材が与える季節感は大切にしたいのですが、
その季節自体に大きな変革が起きているわけで、
それに伴った気候×素材のアップデートは
あって然るべきなのではないでしょうか。
スーツはもちろん、
生地によってはジャケットやパンツでの
お仕立てのみとなるものもございますが、
早めにリネン生地を取り揃えましたので、
どうぞ覗きにいらしてください。
暖かくなってきた頃には、
残っていないかも🦆・・・??
斉藤