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ブログ2025.02.19
DORMEUIR 気品溢れるウールリネン
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは、銀座店の横尾です。
少し春の陽気を感じたと思いきや
またもや冬に逆戻りですね…
これが最後の寒波だと信じたいです。
さて、前回に引き続き生地紹介をさせて
いただきます。
本日はこちら
No.574080
DORMEUIR made in England
wool 43% linen 57%
Standard Line Jacket ¥64,000+tax(¥70,400)
Prestige Line Jacket ¥79,000+tax(¥86,900)
前回はスーツ生地をご紹介しましたが
今回はジャケット生地のご紹介。
ドーメルのウールリネンです。
ウールリネンでここまでトラッドな
格子柄はあまり見かけず、ついつい
目に留まってしまいました。
くすんだベージュのグラウンドに
テラコッタの様な赤茶と
ダークブラウンで走る格子柄。
ブラウン系の色糸が多く使用されて
いますが、その濃淡の付け方が絶妙であり
野暮ったくならず、どこか気品を感じる
生地でございます。
また、特筆すべきは生地の持つ
ハリコシでしょう。
リネン57%と高めの混率が故の
生地の硬さ・麻の節感がばっちりです。
ラペルのロールもより立体的に
仕上がる事でしょう。
ただ、ある程度の着慣れが出てくると
生地も柔らかくなり、着用者の身体の
形に添っていきます。
良く曲げる肘・椅子との接地が多い背中
の部分は特にシワが寄り、そのクタッとした
雰囲気がまた何とも味わい深いのです。
シワというと、それだけで受け付けないという
方も少なくありません。
しかし、パリッとした生地感から自分の身体に
添ったシワの入りを楽しむ。
ジーンズや革のエイジングにも似たこの
体験を得ることで間違いなく、愛着が湧きます。
夏場のジャケットが必ずしも必要では無い
この時代に、こういった季節感あるジャケットを
愛用するなんて粋だと思いませんか?
本格的な暑さがくるのはまだまだ先です。
ぜひ早めのご準備をおすすめいたします。
今回もお付き合いいただき
ありがとうございました。
銀座店 横尾