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ブログ2019.10.22
オッドベスト用のタッターソール
【オーダースーツ TailorFukuoka Blog】
こんにちは
テーラーフクオカ銀座店の豊島です。
本日はもう何年か前に日暮里?で見つけ
一目惚れをしたフランネルタッターソールの
オッドベストのご紹介。。
重さも400g程度あり目も詰まっています。
(生地持ち込みベスト¥15,000+tax)
オッドベストとは別ギレの生地で仕立てられたベストのことで
私に日々のスタイリングでは
欠かせないアイテムの一つとなっています…
そしてタッターソールとは
縦横で違った色糸をもって格子柄にした伝統的な柄の一つ。
300年以上前には紳士服に使われているのが確認できる
由緒正しい系の生地柄です。
ちなみにタッターソール(tattersall)というのは
人名に由来するもの。
カントリースタイルには
このタッターソールのオッドベストが
古くから使われいまはその象徴的な
私がこのタッターソールに初めて出会ったのは
まだ17~8歳の頃
ハケットロンドンの広告?イメージ画像で
(残念ながらそのイメージは探せませんでした)
紳士がアンニュイな表情を浮かべ
タッターソールのウエストコート(ベスト)と
カントリージャケットを着こなしている画でした。
※イメージ
その当時私はEUROの古着などに熱心だったので
カントリー臭く野暮ったいアイテムたちを
非常にスマートにスタイリングされていて
豊島青年にとっては鮮烈なイメージでした。
そのイメージを約13年の時を経て
具現化したベストです。
(前置きが長過ぎましたね…)
ベストの前釦は
5または6釦というのが一般的ですが
今回はよりカジュアルに4つ釦です。
そして無染色のアイボリーナット
やや無骨な表情のジャケット地やスーツ地と
合わせるよりこのフランネルのタッターソールが
引き立つというもの。
ちなみに共布で後身も仕立てたので
脱いでもこのような感じ
実は今回はあまり絞りをしておりません。
本来ベストにはゆとりはあまりないほうが
美しいとされています。(その理由を詳しくはコチラ)
今回はこういった生地のため
少しラフにややボックスシルエットにいたしました。
普段デニムやチノ、カーゴやコーデュロイパンツとも
合わせが効くように、です。
普段のベスト用のシルエットですと
カジュアルパンツとの合わせがイマイチなのです。。
このようにアイテムによって
ドレス用途とカジュアル用途とでは
適正なサイズがやや異なります。
そのためこれからオーダーされる方に
おかれてはオーダーの際に
その旨を申告されることをおすすめします。
もしそういった情報があれば
それに合わせて最適なサイズの
ご提案をさせていただきます。
毎度長文になりすみませんが
今日言いたいことは以上です!
ご閲覧ありがとうございます。
銀座店 豊島
Staff投稿者豊島 [Toyoshima]
服飾系大学を卒業後入社し
現在はTailor Fukuokaにて企画会議や撮影などに参画。
メガネとヒゲ(たまにボウタイ)が特徴で
こだわり強めの一児の父。多趣味である。
新宿店店長