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ブログ2024.11.17
ジャケパンにベストが必要な理由。
【Tailor Fukuoka Ginza Blog】
皆様こんにちは。
テーラーフクオカ銀座店の木村です。
先日、ヴィンテージ品で
良い感じのカフリンクスを
見つけました。
丁度、欲しかったので即決購入しました。
さて、本日はこちらの紹介。
【Fabric】Jacket:90594-4134
【Fabric】Vest:35-3420
【Fabric】Pants:37-4006
【Order Jacket】
Standard line ¥52,000+tax(¥57,200)
Prestige line ¥67,000+tax(¥73,700)
【Order Vest】
Standard line ¥20,000+tax(¥22,000)
Prestige line ¥29,000+tax(¥31,900)
【Order Pants】
Standard line ¥24,000+tax(¥26,400)
Prestige line ¥33,000+tax(¥36,300)
仕上がってきました私物です。
以前話をしたように
今年はジャケパンを作りました。
さてさて、今回は私物の紹介に
合わせてお伝えしたい事が
ございます。
それは
「ジャケパンにベストが必要な理由」です。
何のことやら、、、と思われるとは
分かっていますが一個人の考えを
書かせていただきます。
私はシングルスーツを着る際には
必ずベストを着用します。
そうしなければ本当の
スーツではないと思うからです。
ベストを省略したスーツ
いわゆるツーピースというのは
戦後から広まったものであり
決してスーツスタイルの
スタンダードではなく、、、、
、。、、などというような歴史的な
あれこれは理由ではありません。
私がジャケパンで
必ずベストを着用するのは
ただ単純にその方が
楽しいからです。
正直な話、ある程度
ファッションがお好きな方であれば
上下のジャケパンの
コーディネートは
そこまで難しくありません。
色々考えているようで
実は定番の色合わせや
よく言う色を拾ってる事も多く
慣れると感覚的に
合わせても上手くまとまります。
そんな中で、上下でジャケパンを
コーディネートしている時に
ある時思ったのです。
「これだけなら
私がコーディネートしても
親戚の中学生が
コーディネートをしても結果は
大して変わらないだろう」と。
既にお話した通り
ファッションの合わせ方には
ある程度の法則、コツがあります。
これが感覚的か
理論的かでも分かっていて
同じワードローブがあれば
その中でコーディネートを
作っていけば、ある種の
正解のようなスタイルが完成します。
上下のジャケパンスタイルは
ネクタイやチーフや
シャツもありますが
これらは、あくまでも
脇役と言わざるを得ません。
おおよそ、メインとなる
ジャケットを決めてしまえば
自然とそれに合わせるパンツの
方向性も決まりますし
パンツが決まれば
ネクタイやチーフやシャツも
そこまで大きな違い出る事はないです。
それは、それで正解なのですから
キレイにまとまっていますし
誰が見てもカッコいい
と思えるでしょう。
ただそれは、ある程度決まった
パターンでもあり
色のトーンや柄の些細な違い
上下の色を逆に
するような事はあれど
個別の誰かでなくとも
出来る事なのです。
極端な事を言えば
大体のジャケットには
デニムかベージュのパンツを
合わせれば
コーディネート出来ますし
そういうコーディネートを
する方も多いでしょう。
勿論、私は無理に個性を出せと
言っている訳ではありません。
ただ、ファッションの
コーディネートを
作るという事において
それは、あまりにも楽をしている
と感じるのです。
それは単数的であり
そして、それは趣がないのです。
ですので、私はジャケパンにも
必ずベストを組み込みます。
そうする事により
ジャケパンのコーディネートが
一気に複雑に、面白く
そして複数的になるのです。
今回のジャパンスタイルでは
どういう風に作るか考えた時に
一番最初に生地を
決めたのは実はベストです。
この生地色がとても魅力的だったので
これをベストで作って
それを上手く活かせるように
他のアイテムを決めていきました。
これでも、色を拾ったり
素材感をまとめたりと
上記のテクニックも
使ってはいるのですが
ベストが増えるだけで
その選択肢は一気に増えます。
上下のみジャパンよりも
コーディネートは難しくなりますが
その分、それが楽しくもあるのです。
私はクラシックなスタイルも
得意ではありますが
こういったジャパンの
コーディネートも
得意だと自負しています。
お考えの方は、ぜひご相談下さい。
以上が
「ジャケパンにベストが必要な理由」です。
銀座店 木村
私の洋服に関する考え方は下記に
書いてあります。